「三すくみ戦略」は、ジャンケン(グー・チョキ・パー)のように各要素が互いに得手・不得手が有る状態で、不安定な世界情勢を安定化するには有効な手段と言えます。

 大戦後初期の世界情勢は、アメリカが経済力・軍事力・政治力すべてを掌握していたのですが、ベトナム戦争に敗退してからは政治力を失い、世界各国での核開発が進み相対的に軍事力も弱まり、最近では辛うじて経済力が残されているだけです。

 2017年にトランプ大統領が就任して経済力を武器に、「トランプ(Donald John Trump)・プーチン(Владимир Владимирович Путин)・チンピン(習近平)」の「三すくみ体制」が成立しました。

 当時の「三すくみ」の状況は、「アメリカの経済力(ドル支配体制)・ロシアの軍事力(核戦力)・中国の政治力(BRICS)」でした。今では、「G7」は自由民主主義の弱点を突かれ、同好会として存在しているだけのようですww

 2021年に「バイデン(Joseph Robinette Biden Jr.)」が大統領に就任し、世界の紛争地に張り付いていた米軍を不用意に撤退させたことから「三すくみ体制」が崩れて、中国とロシアは覇権力を強め、紛争地は入れ食い状態に陥りました。

 ロシアにしてみれば、ロシア周辺国(ウクライナも含む)を放って置くと中国に支配権を奪われる恐れがあり、中国にしてみれば、中国周辺国(日本も含む)をロシアに支配権を奪われる恐れを感じても当然です。

 そこでロシアと中国は、「ウクライナはロシアに、台湾は中国に」と、支配権を互いに認めて、互いの利権を侵さないように合意したようです。

 対日本の場合は日本国内だけで「三すくみ体制」が成立し、「北日本はロシアに、南日本は中国に、中日本はアメリカに」と分割統治され、夫々の管轄権を認め合う可能性が有ります。

 「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(日米安保;軍事同盟ではない)」は、事前予告によっていつでも破棄(1年間は有効)できるようなので、バイデンが再選した場合は、札幌に住む私はロシア人になるかもしれませんww

 トランプが復帰した場合でも、「安倍無き日本」ではどうなるか分からず、「バイデン再選」と「岸田再選」が重なると絶望的です。