【番外編】X(旧Twitter)を“伸ばすためじゃなく、育てるため”に使う話

TikTok中心で活動している人にとって、X(旧Twitter)は「必要なの?」「使う意味ある?」と思われがちな場所です。
けれど、うまく使えばTikTokと全く違う役割を持つ“裏の基地”になります。
今回は、フォロワーを増やすというより、“アカウントを育てるためのXの使い方”を思想寄りにまとめていきます。

まず大前提として、Xは「広げる場所」ではなく「深める場所」です。
TikTokはスピードと勢いの世界で、バズれば一気に人が来る。
一方Xは、短文による考え方や空気感がじわじわ伝わる場所。
“あなたという人の中身”を見せるのに向いています。

TikTokで世界観を作り、
Xで世界観の根っこを見せる。
この2つがセットになると、アカウント全体の印象が強くなります。

シンプルな使い方としては、
・撮影の裏側
・没になったアイデア
・ふと思った価値観
・日々の小さな気づき
など、“動画にはしないけど自分らしいこと”を軽く置いておくこと。
これが「この人の雰囲気好きかも」を生み、自然とファンの濃度が上がります。

大事なのは、「伸ばそうとしない」ことです。
XはアルゴリズムがTikTokよりも激しくないので、意識すればするほどしんどくなる。
思想としては
「Xは作品ではなく、メモ帳」
くらいの気持ちが一番いいです。

また、Xは“言語化の場所”でもあります。
動画で表現しきれないけど、自分の中にある美学や考えを少しずつ言葉にする。
これがクリエイターとして成長するきっかけにもなります。
言語化は、自分の思想を整理し、TikTokの世界観にも深みを与えてくれます。

さらに、Xには“ゆるい繋がり”という強みがあります。
いいねを返してくれる人、共感してくれる人、アイデアに反応してくれる人。
TikTokとは違い、「小さい共有」が繰り返されることでコミュニティが育ちます。
このコミュニティが、後で大きな支えになることがあります。

運用としては、
・1日1〜3つの短文を投げる
・気になった話題にゆるく反応する
・動画投稿の裏の気持ちを書き残す
これくらいで十分機能します。
決して無理して更新しなくて大丈夫。

思想的に言えば、
TikTok=前線
X=思考の倉庫

という関係が一番しっくりきます。

前線だけだと疲れます。
倉庫だけだと広がりません。
両方をゆるく動かすことで、自然とバランスが取れていきます。

Xは、フォロワーを増やすために使う必要はありません。
むしろ、「自分の中身を育てるために使う」ほうが強いアカウントになります。
数字に追われない裏側の場所を持つことで、結果的にTikTokの創作も安定し、フォロワーも増えやすくなります。