「バズる人」と「積み上げる人」は何が違うのか
── SNSにおける二つのタイプの話
SNSを続けていると、
「なんであの人だけ急に伸びるんだろう？」
「自分も毎日投稿してるのに…」
みたいな気持ちがふと出てくることがある。
でも実は、SNSには大きく分けて
“バズる人”と“積み上げる人”
という二つのタイプが存在する。
この二つはどちらが優れているとかじゃなくて、
役割が根本的に違う。
まず“バズる人”。
これは、瞬間の感覚が鋭いタイプ。
偶然の要素を味方にして、
一気に数万〜数十万再生を取る。
ジャンプ台のように、大きな波を短期間で作れる人。
特徴としては、
・思いついたらすぐ投稿できる
・ネタの判断が早い
・流行に“乗る”のがうまい
・動画の雰囲気が軽くて入りやすい
こんな感じ。
一方、“積み上げる人”は逆。
波はゆっくりだけど、消えにくい。
1本の投稿の耐久度が高いから、
半年、1年と時間が経つほどフォロワーが強く定着していく。
こちらの特徴は、
・専門分野を持っている
・独自の世界観を構築できる
・長く見てもらえる動画が得意
・投稿に「言葉」や「思想」が宿っている
といったもの。
ここで面白いのは、
**SNSで最強なのは、この二つを“行き来できる人”**だということ。
バズで入口を広げ、
積み上げで信頼をつくる。
TikTokの瞬発力と、YouTubeの蓄積力を組み合わせるのと同じように、
“タイプの二面性”を持てる人はどのプラットフォームでも強い。
そしてもっと深い部分で言うと、
この二つは実は“思想”の違いでもある。
バズる人の哲学は
「今この瞬間を切り取る」
であり、
積み上げる人の哲学は
「時間とともに価値が深まる」。
どちらも必要で、どちらも正しい。
自分はどちらのタイプ寄りなのか、
そしてどちらに寄せたいのか。
それを一度考えてみるだけで、
SNSの使い方は一気に変わる。
バズを狙うのか。
積み上げるのか。
それとも、両方を混ぜて新しい形を作るのか。
SNSは数字に見えて、
実は“思想”で動いている。