通勤に使うバス停に並ぶ
おれは前から5人目、余裕で席は確保できるポジションだ
この日差しを少しでも避けようと、停留所の僅かな日陰に御老人方が横並びになっていた
まぁいいよそれは
おれよりも先に並んでらっしゃる方々だったしね
おれはいつものようにうだる暑さに耐えつつも縦に並んだ
気付いてみるとどうだろう。驚愕の光景が…
なんと後から後から来たきゃつ等は日陰の御老人に習うよう、横に並びだしやがった
この図がおわかりだろうか?電車では早くバス停に行けるようわざわざめんどくせえ一番前の車両に乗り、早歩きでバス停に向かい、御老人方の気持ちを汲みつつ1人炎天下に5番目に並んだおれの後ろではなく、それを完全に無視して能々とゆっくりくっちゃべりながら来たきゃつ等が、バスに乗り込む時になって「なんだあいつは?割り込みじゃないか」といった態度で5番目に乗り込もうとしたおれの前に、わざと、ブリブリと侵入してくるではないか
数人はまぁよしとしたが、デブのメガネ野郎が、汗だくの野郎がおれに当たって前に入ってきたとき
おれの中の大人になったはずのタイガーが彷徨したのだ
デブは今頃粉々になったレンズ片を拾い集め、滴り落ちてくる汗と血を拭っているだろう
おれは前から5人目、余裕で席は確保できるポジションだ
この日差しを少しでも避けようと、停留所の僅かな日陰に御老人方が横並びになっていた
まぁいいよそれは
おれよりも先に並んでらっしゃる方々だったしね
おれはいつものようにうだる暑さに耐えつつも縦に並んだ
気付いてみるとどうだろう。驚愕の光景が…
なんと後から後から来たきゃつ等は日陰の御老人に習うよう、横に並びだしやがった
この図がおわかりだろうか?電車では早くバス停に行けるようわざわざめんどくせえ一番前の車両に乗り、早歩きでバス停に向かい、御老人方の気持ちを汲みつつ1人炎天下に5番目に並んだおれの後ろではなく、それを完全に無視して能々とゆっくりくっちゃべりながら来たきゃつ等が、バスに乗り込む時になって「なんだあいつは?割り込みじゃないか」といった態度で5番目に乗り込もうとしたおれの前に、わざと、ブリブリと侵入してくるではないか
数人はまぁよしとしたが、デブのメガネ野郎が、汗だくの野郎がおれに当たって前に入ってきたとき
おれの中の大人になったはずのタイガーが彷徨したのだ
デブは今頃粉々になったレンズ片を拾い集め、滴り落ちてくる汗と血を拭っているだろう