1969年のブルース。
▼ 本場アメリカからブルースマン、ジャズマンを招き入れイギリスロックプレーヤー達にぶち当てるこの企画。期待したような科学反応は得られなかったかも知れないが、歴史的には非常に貴重な映像記録だ。▼日本で放送された際、ここでのバディ・ガイの勇姿が強烈な印象を残したという伝説がある。キレキレのファンキーな演奏を見せたかとおもえば、一転スローブルースでは溜め込んだ感情を内へ内へと 着火点まで押し込んでいく。ブルースは爆発だ、なんてことをバディ・ガイを見て思う。人々の記憶に爪痕を残すことに、ローランド・カーク共々成功したと思えるのだが、以後十数年雌伏の時を過ごせざる得なかったバディ・ガイ。彼は今、彼はブルースの生きる伝説である。現代のブルース宣伝部長エリック・クラプトンもこのイベントに参加。しかし軽くジャムする感じだけなので印象はほとんど残せず。▼この番組でもっとも鮮烈なのはこの直後大成功する、レッド・ツェッペリンだろう。よりラウドに、よりヘビーに、よりソウルフルに、エッジの効いた1969年のブルース。陰鬱なブルースが毒々しくもカラフルに咲き誇る。