中学時代
教室の後ろに設置されていた
ロッカータイプの掃除用具箱
いつも思ってた
「入れる」
ある日試みた
ほうきやモップを外に出し
代わりに自分が入った
「いける」
僕は字が汚い
書道の時間は苦痛で面白くない
次は書道の時間だ
「次の時間このままここにいる」
そう箱の中から叫んだ
思いのほかクラスメートの支持の声が帰ってきた
期待されている、そう感じた
自分の都合に周囲の期待がかさなった
この流れには乗るべきだ
僕はやり遂げた
書道の時間中掃除用具箱にこもりきった
先生が退室したあと
汗だくで外に出たとき
みなの賞賛を得た
あのとき僕は輝いていたと思う