打倒UFC。K-1&DREAMが、格闘界の覇権奪回に動く。２００９年の大みそか「Dynamite!!」（会場未定）で、人類６０億分の１を決める「ヘビー級ワンデートーナメント」（仮称）を開催することが明らかになった。
今年予定する６回のDREAMを通じて予選を行う。今夏には６万人規模のビッグマッチ開催も浮上し、打倒UFCに本格始動する。
昨年の「Dynamite!!」はK-1、DREAM、そしてK-1 MAXが連立し、大成功に終わった。いよいよ今年のK-1連合は、攻めの姿勢に転じる。FEGの谷川貞治代表は「格闘技の熱を再び日本に取り戻し、世界に発信したい。そのためにも今年はDREAMを頑張らないといけない」と大号令を発した。
その集大成が、今年の大みそかに予定するヘビー級ワンデートーナメントだ。８選手参加のワンデートーナメントで別表の通り、すでに１７人の候補選手が浮上しているという。
エメリヤーエンコ・ヒョードルのほか、K-1勢からもスーパーヘビー級王者のセーム・シュルトを筆頭に、バダ・ハリらが殴り込みをかける。
さらに“１８禁怪物”キンボ・スライス、ボブ・サップ対キン肉万太郎をプロデュースしたDJ OZUMAが推薦するという前UFCヘビー級王者ランディ・クートゥアの名前まであるから驚きだ。
DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーも「トーナメント制は日本独自です。UFCにはできないことなので、差をつけられる」と、UFCへの対抗心をむき出しにしながら、豪語した。
今年最初の３月大会（会場未定）から予選がスタートする見込みだ。さらに笹原氏は「今年予定する６回の大会のうち、１回は大きなモノをやりたい」と明かす。
関係者によると、２００２年８月の国立競技場大会のような６万人規模の大イベントで、埼玉スタジアム２００２と、日産スタジアムが候補に挙がっているという。
時期は夏が有力で、夏と年末、２回のビッグマッチを開催することになりそうだ。
実現すればUFC入りが濃厚となっている石井慧の気持ちが変わり、日本の格闘技に振り向く可能性も十分にある。「６０億分の１を決める大会を復活し、UFCに勝ちます！」（谷川氏）。
０９年の日本格闘界に大きなうねりが起こりそうだ。（東京スポーツ １月５日（月）販売号より）
「ヘビー級ワンデートーナメント」（仮称）参加予定選手
エメリヤーエンコ・ヒョードル（ロシア）
セーム・シュルト（笑）
ミルコ・クロコップ（笑）
ボブ・サップ（笑）
マーク・ハント（笑）
アリスター・オーフレイム（笑）
キン肉万太郎（筋肉星）
セルゲイ・ハリトーノフ（笑）
マイティ・モー（笑）
バダ・ハリ（笑）
キンボ・スライス（笑）
ジェロム・レ・バンナ（笑）
ホジャー・グレイシー（笑）
ゲガール・ムサシ（笑）
小川直也（笑）
ランディ・クートゥア（笑）
エメリヤーエンコ・アレキサンダー（笑）
＞昨年の「Dynamite!!」はK-1、DREAM、そしてK-1 MAXが連立し、大成功に終わった。