25歳の時、わたしは先代のオーナーから譲り受けて、川崎駅近くにある小さなショットバーの店長になった。
同い年だった彼女はすでにその店の常連客だった。華奢で背が高く地黒で、決して愛想がよくないわたし。
淡い色のひらひらした服を着て、白くむちっとした男好きしそうな身体つきに、童顔でかわいらしく誰とでもすぐに仲良くなってしまう彼女。
性格も含めて正反対なのに仲良くなった。彼女は男遊びがひどかったが、3年後に見合い結婚。
日を跨ぐまで店にいることはなくなったが、ある日、珍しく閉店間際まで居座って2人きりになった。