私は長野に住んでいる。
少し前までは、松本のお隣の塩尻というところに住んでいて、松本へ通勤していた。
長野市の実家に住んでいた頃はバス通勤していたのだが、松本では、電車通勤になった。
ここで、とてもびっくりしたことがある。
たまに、二人がけの車両が来るのだが、この二人がけの席、この辺では、他人同士が並んで座ることは御法度のように私には思えた。
みんな(特に若者)、窓側の席に座り、通路側の席に荷物を置いて、悠々と座っている。
立っている人がいなければいい。
だけど、すぐそばに立っている人がいるのにこれってどうよ、都会の大学へ出たらもまれるぞ、と、彼らの行く末が心配になってしまう。
たまに、疲れている私が通路側に座ると、
「ずうずうしいばばあだなぁ」
という顔をされる。

ちなみに、私もそれにならって、荷物を通路側に座ると、後から乗ってきた人が、ほぼ必ず私の前で、ぺこりと頭を下げる。
隣に座りたいので、荷物をどけて下さい、という意味である。
みんな二人がけの席に一人で座っているのに、何故この人は、隣に座るのに私を選択したのだろう、と思ってしまう。
たまにならわかるけど、ほぼいつもよ。
もちろん、荷物をどけてその人に隣に座っていただきましたが。

 

もう一つ、ローカルな電車で大変な思いをしたことは。
学生諸君はみんなリュックで通勤していて、混んでいる電車の中でも、リュックを背負ったまま、ドアの近くに群がる。
なので、座席のあるあたりはがらがらに空いているのに、ドアの近くはぎゅうぎゅうという現象が発生する。
私はぎゅうぎゅうが苦手だったので、奥へ行こうとするが、ここでも、みんなに迷惑がられる(当たり前か)。

なので、都会の電車に乗った時、みんなリュックを前にかけて乗っていたのを見て、感動したわw。

 

さて。
今の私はまたバス通勤をしているが、ここでもいろいろあるね。
やはり、二人がけの席の通路側に座ったり、荷物を置いたりして、独り占めしているひとがいる。
私はそんなことはしないので、席が全部埋まった頃に乗ってきた人は、結構な割合で、私の横に座る。

で。
私が松本にいる間に、一つの不文律が出来たようだった。
つまり、二人で座っている場合、他の席が空いたら、通路側の人はそちらに移動するということである。
そうすれば、みんな席を広く使えるということ。
でも、あくまで不文律だし、運転中に席を移動するのは、危ないから禁止されている。
なので、バスに乗っている人が4~5人くらいになっても、私と私の隣の人だけ、狭い思いをすることもある。それは私のわがままと言えばそれまでだけど。

 

ところで。
私は子供の頃や若い頃、近くにお年寄りが立っても、席を譲ることをなかなか切り出せなかった。
何故かはわからない。超小心者だったからかな。
いつだったか、私はバスの真ん中辺に座っていて。
私の横に、お年寄りが立ったことがあった。
私はその時も、席を譲れなかった。
でも、バスが混むにつれて、この人も立ち位置を移動するだろうと気楽に考え、俯いて、気付かないふりをしていた。
ところが。
どんなにバスが混んでも、その人は頑として私の横に立っていた。
私とその人と、どっちが先にバスを降りたかは忘れてしまったが、あんなに居心地が悪かったのなら、席譲ればよかったのに。なんでできなかったのかね、私。

 

余談だが、
「席譲って下さい」
と言われたこともあった。
そんなにお年寄りでもないおばさんだったが、足が悪いのかも知れないと思って、席譲りましたよ。

まだまだ、都会とローカルの乗り物事情には、戸惑ってしまう昨今であります。