良すぎます、これ。

極上ですね。

 

この人何者なんですかね?

10年秩父に住んでるみたいで。

秩父って山ですよね?だから猪名川町に合うのかな?

 

Prologueからゆっくり気持ち良く立ち上がって、ちょっとずつ異世界を見せてくれます。

土着っぽいサイケデリック感が全体にあるけど、すごく解像度の高い音。

アイヌ民謡kon konのアレンジとかはすごく美しくて作業してる手が止まりました。

 

ちょっと前に出てた『CHICHIBU』ってアルバムもほんと良いのでおすすめですよ。

 

11月23日に東京でライブあるみたいですね。

関西にも来てほしい。。


小規模カルチャーZINE BEACON[ビーコン]VOL.1

同じ灯の下を歩く。

第1号のテーマは「私たちの生存報告」。東京、静岡、大阪、ジュネーヴ、ブカレストなど各都市に生きる20代~30代が集まり、2021年のいまを暮らすこと、想うことを書きました。

 



ということで読みました。

良いです。なんか染み出るような良さです。

なんもなかった日の夜に読みたい感じ。

 

書いてるのは僕のだいたい10歳くらい下の年代の人たち。

 

人って特殊な環境にいたり、変わった経験があったり、秀でた能力があるから面白いんじゃなくて、それぞれに色々考えているから面白いんだなぁっていうほんとに当たり前のことを再認識しました。

 




コロナっていう一つの事象をそれぞれの立場で考え、日々生活している。

 

きっとコロナになって在宅勤務になったとか、飲み屋が閉まってて飲みに行けないとか、大きな変化も色々あるんだろうけど、この雑誌に寄稿されている文章で気になるのはもっと細かな変化。

家のキッチンのスポンジが変わって、ちょっと泡立ちが良くなった時のようなそんな変化。

それでちょっとだけ気分が良くなったりする。

 

そんな一人一人の気分で社会はできているんだろうなと思うと、多様性が大事とか語るのは恐れ多いことで、本当は「どうしようもない」んだと思います。

社会は最初から多様で、その波の中にただ翻弄されるの経験を噛み締めるのが生活なのかなと思います。

 

BEACON、Vol.2も出てますね。

 

実はまだ読んでないですが。

読みたい。

6年ほど前に猪名川町に引っ越してきました。

 

猪名川町は郊外の田舎。

北部はすごい田舎だけど、僕が住んでいるところはそうでもない。

 

町内にひとつだけ駅もあるし、イオンもある。

 

でももちろん都会ではないし、耕作放棄地がいっぱいあって、近所の人に言えばすぐ畑が借りれる。

 

近所の人達はみんな『中途半端な田舎』って言ってる。

 

引っ越す時はすごい田舎に移住したかったけど、家族で話し合っていまの場所にした。

 

ここを選んだのも僕自身がすごく中途半端でどっちつかずの人間だからかなって思う。

 

仲の良い近所の家族と黒枝豆の収穫をしたら最高!!ってなるし、自治会での道路脇の草刈りの日と遊びの日程が重なるとなんで俺が草刈りせなあかんねん!!ってなる。

 

湧水も飲みたいし、大阪にレコードや本を買いにも行きたい。

 

そんな自分勝手なバランスの中で葛藤しながら生きてる。

 

どっちつかずはダサい。

 

でもここにいわゆる『田舎』でも『都会』でもない新たな文化を築きたいと思ってる。

 

ここは都会のイマジネーションも簡単に入れる距離感で、田舎の自由な余白がある。

 

ここで文化の地方豪族になりたい。

 

犬式の新しいアルバム収録曲のMVを見て、ちょっとまた気持ちを新たにしました。

 

犬式 INUSHIKI  キカイノカラダ

 

カッコいい。

干し柿食べながら聞いてます。