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母の愛
権力の乱用
世の中の善悪の定義
この三つについて特に考えさせられた映画だった。
終始明るい場面はほとんどなく、ずっしりとした映画だったけど全然暗い気持ちになって終わらんかった。
ある一人の女性が自分の悲劇に屈せず希望を持って勇敢に運命に立ち向かっていく話!
って言うと簡潔にまとめすぎな上に私が映画で感じた大切な部分がそぎ落とされているけど、ストーリーはそんな感じ。
私は、凶悪殺人犯が、
自分はもう神に許しを得たからもう嘘をつきたくないって言った場面と、
死刑寸前になって正気を取り戻したように死にたくないって連呼している場面と、
刑が執行された後の淡々と周りの人が仕事をこなすところが印象的だった。
神って存在の定義と、あれだけ精神がおかしくなっている人が自分が死ぬときはあんなに人間らしくなることと(言い方変かな?)、人の死に対する向き合い方、現在の社会について・・
なんだかひとつの言葉で表せないほどのさまざまな感情とか、自分が知らないで過ごしてきたり見過ごしてきたことをこの映画を通してまざまざと見せつけられた(っていうと語弊があるかな)。
あと一カ月で社会人になることもあって将来について色々と考えていたけど、この映画を見たことで自分の生き方に対してまた一つ目標が増えた。
自分なりの価値基準をしっかり持って、でも頑固にはならずに人のことを思いやって生きていきたい。
ん?なんかアメニモマケズみたいかな笑
そのためにも幅広い知識を持って、なおかつ人生をめっちゃ楽しむためにいろんなことに挑戦して自分の器を広げていきたいな。
そのすべての行きつく先はより多くの人を幸せにする人間になれること。
って、なんか道徳の教科書みたいなこと言ってるかも。
でもふだんダラダラして生活している私がこんなこと考えるなんて、やっぱり映画ってすごいなあ