私が脳腫瘍が分かった時、最初の数週間寝込んだ。

もうすぐ死ぬんだって。
いつお迎えにくるんだろう…。

目が覚めれば、

「まだ生きてる…。
こんな気持ちのままで生きていて、死を待つなんて辛すぎる…。」

そして、また泣く。

数週間経った頃、

「あれ、まだ死なない…。
生きている…。
私は『生きたい』と思って、もう残りわずかの人生に嘆き泣いていた。

でも、私は今その『生きたい人生』を生きている。」

そう気づいた瞬間、寝てる場合じゃない!と思った。

やりたい事したい!

そう思い、「病人」を卒業し、まずは旅行に行った。

もう無理…

と、思っていたのに、決めたらすぐに予定が立った。
無理と思っていたのは自分だった。


ご縁の社に着いて、まずは夕食前に温泉へ。
浸かっていた時、てんかん発作が出た。

苦しかった…。
息が止まりそうになった…。

その時、「私はまだ生きるんだ!」と思った。

だって、そこのお料理めっちゃ美味しいと有名で、それを楽しみに来たのに今病院に運ばれてる場合じゃない!!!

そんな単純な理由で、私は強烈に生きようと思った。笑

気を失わずになんとか発作を終え、少し休んでから夕食へ。

いつもは発作が起こった後、食欲なんてない。

でも、この日は美しく、命が込められた食べ物を見て、
感動した。

命をいただこう。

味わい、噛みしめ、身体の中から温まる感覚。

細胞が喜んでるのが分かる。

私は、発作が起こった事も忘れて、味わいつくした。

 


次の日、日の出を見に行った。
私は日の出なんて、指で数えるほどしか見たことがなかった。
でも、どうしても日の出を見たい。
思った通りに行動した。

日の出が出てきた時、脳腫瘍の自分はいなかった。

私は、私だった。

今生きていることが全てだった。


脳腫瘍に囚われている心がなくなった。
脳腫瘍も私なんだと認めれた。
だから、全てまるっと私。
脳腫瘍の私を否定することもなくなった。

そこから、私は脳腫瘍なんて忘れて生きている。

もう6年近く経つ。

無治療で、薬も飲んでいない。
てんかん発作も、何年も前になくなった。

お医者さんには、グレード2、3で悪性の可能性が高いと言われ、手術しないと死ぬと断定された。
それも、何人もの先生に言われて、手術しないことに怒られ、泣いた日々。

「手術で半身不随にはなりたくない!
子供達と一緒にちゃんと動く身体で最後まで生きたい!」

看護師さんも一緒に聞いて泣いてくれた。
優しい涙だった。

私、まだ生きています!
そして、これからも生きていきます!


私は病人を卒業してから、変わりました。

それが丁度この動画で話されていました。
物凄く共感し、私が「治るよ!」と初めて言われたお医者さんと重ね合わせました。
その先生は、凄く明るく、脳腫瘍で暗くなっていた私にダジャレを連発してきました。笑
あの明るさと、言葉が私を今まで支えてきました。

行くのなら、病気というチャンスを感謝出来る人になる病院へ行くと人生、そして心が変わります。
 


ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます。
自分の心のままにいきましょう!
あなたはあなたでいい。