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2016年11月、
当時、200万人に1人と言われた、
「子宮内膜間質肉腫」
と診断を受けます。

生存率の極めて低く、
医師には、
「ドクターには1~2年で再発します」
と言われていたそうです。

治療は手術と抗がん剤治療6クール。

そこから5年経過しています。

 

がん患者としてのスタートは
とても受け入れられるものではありませんでした。

事前の検査では良性

万一がんだったら、
子宮だけでなく、
広範囲に臓器などを摘出する
との説明を受けて手術に臨みました。

手術が終わると、

「がんやった!全部取ったぞ!
今まで見た中で
いちばん怖い顔してたわ!」

との医師の言葉。

 

手術の夜は、

「怖い、怖い。私死ぬの?」
「何で?何が悪かった?」
「こんな一所懸命生きて来たのに」

一人になると涙があふれました。

 

この現実を受け入れられず、
心身ともにどん底で、
食事もなかなか喉を通らない日々。

それでも少し体調が良くなると、

「アイスクリームが食べたい」

そう思えたことに喜びました。

自分で売店に買いに行き、
ストロベリー味の
ハーゲンダッツを食べると、
一気に完食。

嬉しかった~!
めちゃくちゃ嬉しかった~!

自分ががん患者
ということを受け入れられた瞬間でした。

がんになったけど、
食べられたじゃない!

一つできることができたら、
いろいろできると思えてきました。

当たり前のことが
当たり前ではなかったことに気づき、
その美味しさで全身が
生きる喜びで満たされたのだそうです。

「私、大丈夫かもしれない!」

そして安芸子さんは
夢リストを作ろうと思いました。

大きな夢でなくていい。
明日何食べたい
から書いたらいいやん!

安芸子さんのノートは
たくさんの夢で埋め尽くされました。

 

安芸子さんは
自分の使命について考えました。

もし命をいただくのだったら、
何かやることがあるのかな?

美容家の私が
自分が体験したからこそできること?

「美容でがん患者さんの
サポートをしながら生きていく!」

 

覚悟が決まった安芸子さんは、
過酷な治療も乗り越え、
現在は仲間と(一社)アピアランスケア協会を設立。

がん患者さんが内面も外面も美しく、
自分を取り戻してしなやかに
強く生きるサポートをされています。

messennger60号の表紙
(美容師の塩井真弓美さんとともに)

安芸子さんはがんになる前も、
がん患者さんをケアされていたそうです。

しかしがんを経験されてから、
ケアの方法、言葉かけなどが
大きく変わったそうです。

安芸子さんは伝えています。

 

「自分らしく生きていこう」

「そんなにがんばらなくていいよ。
力を抜いて生きていこうよ。
自分を許して生きていこう」

「自分の命だもん。
ドクターに何でも言っていいんだよ
我慢しなくていいんだよ」

「自分を喜ばせてあげて」

 

安芸子さんが治療中に作っていた夢リスト。

その中のワインを飲みながら走る、
フランス・メドックマラソン出場の夢は、
2年後に叶ったそうです!

ただ、
半分しか走れなかったそうで、
55歳で再挑戦する夢を
抱いているとのことです!

 

安芸子さんの
生命力を引き出した生き方。

・自分を喜ばせる 
外見を整え、外に出掛ける。
・病気を受け入れる。
・根拠のない自信を持つ。
・病気に意味づけをし、使命を見出す。
・我慢せず、人に甘えること。
・自分を許すこと。
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引用 

 


癌が見つかると、本当にショックで寝込んでしまいます。
ただただその恐怖に耐える毎日。
だって治った人の話を殆ど聞かないから…。

また、医師の言葉が痛烈に響きます。
「一番怖い顔してた癌」…そんなこと聞くだけ、私も泣いてしまうでしょう…。

医師にとっては、何百という患者の中の一人で、人の病気の事なんて何にも思っていないかもしれません。
でも、必死で生きようとしている人には、もっと心に寄り添って欲しい。

しかし、彼女はそんな言葉にも負けず、自分の考えを変え、自分の使命を見つけて邁進されています。
本当にかっこいいですね!

病気を最大のきっかけにして、その後の人生を自分らしく生きている方が沢山いることを色んな人に知って欲しいです。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
今日も素晴らしい一日になりますよう、心から願っております。