実家へ引っ越してきた時、
母は何も聞かなかった。
聞きたい事も沢山あったのだろう。
しかし、私があまりにもしんどそうだったので、
触れない様にしていてくれていた。

実家に引っ越してきてやっと話せるくらい元気になってきた時、
母は言った。

「実はね、年始に〇〇(主人)君と〇〇君のお母さんからね、
電話があったんよ。」

私はびっくりした。
二人共私には知らせずに何を私の母に聞きたかったのだろう…
と、思った。

「二人共ね、『春ちゃんには、この電話の事を内緒にして欲しい。』って言ってきたんだけどね…
私の娘なのに、内緒なんてありえないでしょ?
そんな事を言う時点でおかしいなぁって思って。

それで聞いてるとね、
『お母さん知っていました?子供達の塾代だけでね、
月10万かかっているって事。』
って言ってきてん。
でも春からは何も聞いてないから、知りませんって答えると、
どれだけあなたが無駄遣いしているか、
家事育児は放棄しているかって言ってきてね。

でもね、私もあんたの事はその二人より分かってるやん。
だって私が育ててんし。
あんたが10年以上同じ財布を使っているのも知ってるし、
物を大事にする子やって知ってるから、そんなはずないなぁって思って。

それに家に行った時も、実家にいた時は全くしなかったのに、
家事も手際よくしてるし、子育ても一生懸命やったから、
成長したなぁって思って見ててん。

脳腫瘍って大きな病気になって寝込んでるのも知っててん。
なのに、育児放棄とか家事とかって求める方がおかしいやん。
しんどい時なんて出来るはずないやん。

だからな、そんな話違うって思ってた。
でも、その時はそんな事言われへんから、ぐっとこらえてん。」

私は物もちが良い方で、
10年以上使い続けているものが沢山ある。
その一つが小学生の時に買った財布だった。
その財布をとても気に入っていたが、
10年以上たったある日少し破けてしまった。
小学生のお小遣いで買える程度のものだったのでよくもった方だったが、かなり丁寧に使っていたのにショックだった。

それを見たお義兄さんが、なんと新しい財布を買ってくれたのだ。
大学卒業と就職のお祝いだと言ってくれた。
私は嬉しくて、嬉しくて、23歳からもう10年以上使っている。
さすがに今回は革製の為、全く痛んでもおらず、
買い替える予定も、つもりもない。

そんな事を言われるなんて、
内緒にするだなんて…
正直主人とお義母さんに対して幻滅した。

その習い事の費用を全部私が出していたからだ。
口座振替の指定があり、私の名義で口座を作り、
そこに自分が稼いだお金で支払いをしていた。
自分のものも自分が稼いだ分から買っていたのだ。
主人の口座にお金が足りないから振り込んで欲しい、
と言われて、何度も振り込んだ。

しかし、子供の学費が高すぎた。
更に消費税の値上がりと共に、
年間60万円以上値上がると通知が来て苦しかった。
主人のお給料では生活が続かないと思った。
私も体調が悪かったので、
いつまでビジネスが出来るか分からなかった。
明日、ビジネスがとまってしまう可能性だってあった。

だから年末に公立小学校へ転校させよう、と主人に相談した。
それで主人が怒った。
そして、別居までする事になってしまった。

私があの小学校へ行かせたいと言ったから悪い。
私が無駄遣いをしているから悪い。
私が育児放棄して、子供達が怖がっている。
私は家事育児もしない。

他にも色々言われているだろう。
私は主人にちゃんと相談して、学校へ入れたのだ。
LINEを読み返しても、ちゃんと何度も聞いていた。
しかし、主人がこの学校へ入れようと言ったのだ。

そんな事は隠され、
主人の母はやはり主人の言った事を全て鵜呑みにした。
そして、私の母にまで電話し、電話口で泣いていた様だ。

「俺は、〇〇(会社名)なのに。。。」

私の母はあっけにとられた。
私の娘は病気なのに…と。
会社名を出してくる時点で、病気の事なんて考えてもくれていないんだと。


母は、主人は病院へは毎回付き添ってくれているものだと思っていた様だ。
主人は私には関心がなく、いつ病院へいくとも聞かれた事もなく、検査の事も、体調はどうか、とも聞かれる事はなかった。

「無治療を応援しているのに。」

と言われた事がある。
その時は心底がっかりした。

応援しているなら、真横で倒れた事がある人に、
「大丈夫?」と聞けない心はどこにあるんだろうかと。
再度倒れた時に、大きなため息をつき、
子供を怒るのはどういう気持ちだったのだろう。

応援しているといいながら、無関心なのだ。

その事を伝えると、何も言い返してこなかった。
彼の人生設計は狂ってしまったのだろう。

「俺はただ皆で楽しく過ごしたかっただけ」

と、言っていたが、私の犠牲の上で成り立っている楽しさとは、

自分だけが楽しかったらいい、としか理解出来なかった。

ただ、震える心が彼の言動や態度に触れるだけで、
バラバラになっていくのが分かった。
話す事も出来なく、話すと涙が止まらない。
薬の副作用もあったので、寝ている事が多くなった。
親に言う事も出来なかった。

そんな時に、電話があった事を聞いていたら、
私はどうしていたのだろう。

信じてくれた母
言うタイミングを見てくれた母
守ってくれた母

ただただ感謝しかない。

(引っ越した当初は、私と子供達との関係を自分の目で確かめ様と見ていた様ですが…笑)


ここまで読んでくれてありがとうございます。
読んで下さった方が、素敵な一日を過ごせます様願っております。
 


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