主人が出張から帰宅した。
昨日は、子供の習い事の間、
喫茶店に行き、色々話していた。

主人が、この前私が目の前で倒れた事で、
これからについて真剣に考えたらしく、

「これからの転勤は断ろうと思う。」

と、言った。

主人はずっとやりたい仕事に就く事が出来、
この10年間切磋琢磨してきた。
周りの信頼も構築し、
これからマネージャーとしてプログラムを動かしていける、
という時に私が倒れた。

主人は関西に来るのもかなり葛藤したが、
私の為、家族の為に下した決断だった。

しかし、期限付きの転勤である。
私はもう関西以外には行きたくない、
とは言っていたが、今までスルーされていた。
(いつもちゃんと聞いていません。汗)

しかし、さすがに目の前で倒れた為、
本気で考える事になったらしく、この決断をしたらしい。

「折角自分がやりたい仕事をしているのに、
私の為にやりたくない仕事をする必要はないと思う。
そんな事していたら、あなたが病気になるわ!」

と、言った。
すると、

「もし前の部署に戻ったら土日もなくなり、
平日も家に殆どいない。
今の部署やったら出張も殆どないし、
一緒にいれる時間は長いから、安心やし。」

「いやいや、海外出張に行ってたやん。
お風呂で溺れても、何回倒れても生きてるやん。
子供達も今の学校が気に入っているから、
もうこれ以上転勤についていくのは、出来ないかもしれないけど、
毎週末に帰ってきたらいいやん。
会社の人達もあなたの事を待ってるし、
こんなに融通を聞かせてくれる会社はない。
それを仕事で返していかないといけないのじゃないの?」

「でも、もしまた倒れたら…。
それがまたお風呂やったら?
料理中やったら?
それを見るのは子供達なんやで。
子供達にそんなの背負わせらせない。」

…あれ、この人私が後もう少ししか生きれないと思ってるのかな。
…あれ、私まだまだ生きる気満々やん。笑

「人間そんなに簡単にしなへん。
私、溺れても、倒れても、
死ぬなんて思ってなかったな。
だってどんなに気持ちが絶望したって、まだしぶとく生きてるやん。
そんな簡単にしなへんねん。
私にはまだ”死”はリアルじゃない。
私は死ぬことなんて考えてない。
これから子供がどう成長していくのかな、
今始めたビジネスがどう発展していくのかな、
と考えるだけでウキウキやのに。
そんなに心配やったら、家政婦さん雇える位頑張って!笑」

私の笑いにくすりともせず、

「…でももう決めたから。」

「もう一度考え直して。
自分の人生に後悔を残したらあかん。」

病気の名前が強すぎて、周りは恐々私に接する。
私は生きてる。
ただそれだけ。

私が死ぬ時は、それが私の寿命やったと思う。
そこに抗う事はない。
何度も息が止まって、溺れて、死ぬ体験をして…
それでも生きている自分。
だから精一杯生きたいと思う。
死は必ず誰にでも来る。
そう言うと、冷めてるだの、怖くないの?
と聞かれる。

今生きている事を考えるので精一杯なのに、
死について考える時間が勿体無い。
やりたい事が沢山ある。
それを達成した時の自分を想像する方が、
よっぽど自分なのだ。

さぁ今日もありのままに力を抜いて、
自分の未来を思い浮かべながら生きよう。

ここまで読んでくれてありがとう♡
読んでくれた方が、素敵な一日を送れる様願っております♡