人が腹立たしく思えた時

人が羨ましく思えた時

人の意見が、何かが、自分の心をざわつかせた時

今まで私はその人に当たってきた

その人を変えようとした

自分は悪くないと思っていた

その人が変われば自分は平穏を取り戻せると思った

しかし、病気になって

周りに当たっても


誰を恨んでも

何も解決しなかった

寧ろ自分の病気は悪化した

なんで私なんだろう

自分は悪くない

脳腫瘍のせいで…

そんな事ばかりを考えてきた

私の人生はもう脳腫瘍で死にゆくのを待つだけなんだ

そう本気で思った


ある時、てんかん発作で薄れゆく意識の中、

死んでいった家族、友人を思い出した

彼たちは生きたかった

『今日』が欲しかった

でもそれは叶えられなかった

私には何もないと思っていたが『今日』がある

お金をいくら払っても

何を引き換えにしても『今日』は手に入らない

その大切な『今日』を私は無駄にしていると思った

亡くなった人に対してとても失礼だと思った

私は彼らの死から学ばなければいけないと思った

人を変えるより自分が変わらなければいけないと悟った


人に対して腹が立ったり

もやもやした気持ちになった時

自分の外に答えを探すのをやめ

内省する様になった

どうしてこんな気持ちになったのか

何が原因なのか

自分の中の本当の声を聞いた



すると答えが出た

自分は自分の事を認めていなかった

だから人を押さえつけて、自分を正当化しようとしていた

自分が持っていないものを持っている人を羨む事は

自分が持っているものに対して感謝していなかった


自分という存在を自分で認めていない限り

他者に答えを求め

批判し

その度に、ひっそりと

しかし痛烈に自分を傷つけていた


皮肉な自分を、不幸な自分を作っていった

今の自分を作っているのは、間違いなく『自分』だ


『自分』の人生は自分が生きなければいけない

人に頼ることもあるだろう

しかし、自分を一番知る事が出来、

自分を大切に出来るのは自分だけである

『自分大好きな人』になっていいのである

自分は素晴らしい

先祖代々紡いできた歴史が、奇跡が自分の中にある

自分を大切に出来る様になると愛のある人になる

愛をこぼせる様になる

そのこぼした愛に引き寄せられる様に

色んな幸せな出会いや出来事が起こる

愛の溢れた人生は

愛が愛を呼んでくれるという連鎖が起こる


自分を認める事で

自分を信じる事で

今歩いている道の軌跡は

どんどん変わっていくだろう

その変化に気付く時には

あなたは自分に責任を持てる人になっている

愛の溢れた人になっている

幸せな人になっている


人に対して感情が動いた時


幸せになれるチャンスを頂いている