脳腫瘍を見つけた時、
私の捉え方は、

「やっぱり頭にあったんだ…」

というものだった。

今までなかったものが頭にある事。
不思議な感覚だった。

しかし、やはりてんかん発作で咽喉が痺れ、
息が止まると、脳腫瘍に対して、

「おそろしくて、こわいもの。」

と、考える様になった。
怖すぎて、鬱になった。

そして、てんかん発作が頻発すると、

「早くなくなって欲しいやっかいもの。」

と、変わっていった。

しかし、「病気」を憎むという事。
それでは、治らないと思った。
憎しみはマイナスの事しか生むはずがないのだ。

怒った人間の血をとって、マウスに入れると、
一瞬で死んでしまう。
それほど毒性が強いものだと、聞いた。

そんな毒性の強い血液が巡れば、
病気になるのは当たり前だと、猛省した。

治った人の本や経験を読み漁り、
また治った人に実際に出会うと、

どの人も愛に溢れていた。

病気になる原因を作ったのは、私。
なのに、原因を作っておいて、怖がったり、
憎んだり、いなくなれ、というのは、無責任だな、
と思うようになった。

また、人任せの治療では、
本当に自分の病気と向き合っていない、
と、思った。
自分に責任を持たないといけないと思った。

「ありがとう」と頭に毎日話しかける様になると、
病気に対して恨みや恐怖が消えていき、
感謝の気持ちが強くなる。

「病気=愛の存在」

と、心の不安や恐れがシフトしていった。
今まで酷い事をしたと、自分の身体に謝った。

更には、

自分を大切にする

そう、宣言している様だった。

全ての出来事は必然であり、
自分に必要な出来事である。

その出来事から逃げる事だけでなく、
戦う事では物事は解決しない。

相手に牙をむけばむくほど、相手も牙をむくだろう。
勝ち負けでは負けた方は、負の念が残るだろう。

どんな出来事からでも学べる人、
成長出来る人からは愛が生まれ、
愛は身体を癒してくれるだろう。

病気だけでなく、人間関係でも、人生でも同じである。
愛が溢れる人の周りには、幸せの連鎖が起こるのである。

「病気」を愛する事にしよう。


ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さったあなたの一日が素晴らしいものになる様、願っております。