還元陶板浴には、色んな人が通っていた。
ある時、私がドライヤーで頭を乾かしていると、
「今までドライヤーを使った事ない、どうやって使うんや？」
という、嘘みたいなおばあちゃんにドライヤーの使い方を教えたり、
お店の人との交流もあった。
ある日、私が入浴し終わった後、
ふと横を見るとおばちゃんがタオルを忘れて行っていた。
そのタオルをおばちゃんに届けると、
「いやー忘れとったわ。ねーちゃんありがとう！」
と、言ってくれた。
よかったよかったと思っていると、
「ねーちゃん、ここよく来てるんか？」
と、聞いてきた。
「はい、今一日二回入ってます。」
「そうなん？どっか悪いんか？」
隠すのもどうか…言うのもどうか…と迷ったが、
色々聞いてくるので、正直に話した。
「そうなん？どこのがんやの？
このねーちゃんがんやねんて。」
と、聞こえているであろう友達にも伝えていた。
「で、どうなん？効果はどうや？」
「はい、痺れが以前より出なくなりました！
そして肌も白くなりました。」
というと、
「そうかそうか！やっぱり効果あるねんな！！
じゃあ続けるわ！
色々話してくれてありがとう！！
身体大事にしーや！」
にこにこで更衣室から出て行った。
私の話が役に立てて良かった、と思った。
がんだと言うと、去っていく人もいるし、
友達同士でも気まずくなるので、言えない事が多かった。
しかし、受け入れる人との出会い、話を聞いてくれる事がとても嬉しかった。
ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さった方が素敵な一日を過ごせます様願っております♡
がんに有効な、しかしセルフケアとして自分で自宅で出来る20の実践法が書かれています。
がんが治った方のお話を本で読んで、実際に会って聞くと、
やはりこの本に書かれている事を実践されている方が殆どでした。
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