私が体の異変に気が付いたのは、息子が生まれて一年経った頃だった。


今思えばという感じだけど、それが脳腫瘍が原因かは分からない。

ある日、ソファのお昼寝から覚めた時に、顔右半分と右手の痺れが収まらなかった。

寝方が悪かったのかと、ただただ疑わなかった。

それから、五年。

幼稚園の役員、子供達の学校や幼稚園、習い事の送り迎え、引っ越し、ビジネス…

色んな事が一気に重なった時だった。

幼稚園の役員でかなりストレスを受け、辛すぎて息子に泣きながら幼稚園をやめて欲しいとお願いするほど、

私は精神的にも体力的にも追い詰められていました。

殆ど寝る事もなく、自分の事は常に最後に後回し。


そんなある日、また右半身の痺れが起こりました。

夜、子供達と三人でお風呂に入っていた時に、急に右半身の痺れが始まりました。

まずは右腕。

それまでも痺れはたまに起こっていたので、すぐに治まるだろうと思っていました。

次に、痺れは強くなり、顔の右側へ。

口の右側が自分の意志とは関係なく、上がったり下がったり。

初めての事でびっくりしたのと同時に、子供達に見せない様、手で顔の右側を覆いました。

しかし、その痺れは治まる所か、喉に至り、

遂に息が出来なくなりました。

暫く息を止める事は出来ますが、痺れが治まらず酸欠に。

お風呂で溺れるのは子供だと思っていましたが、体の力が全く入らなくなり、

そのまま湯船に滑り落ちました。

「このままでは、死んでしまう。。。でも子供はお風呂の栓を抜くという事を思いつかないだろう。。。」


水中で、目は開いていたので、ゆらゆら揺れる光をお風呂の底から見ながら、

命の灯の揺れも重ねて見ていました。

意外とパニックより、冷静さが勝り、どうすればいいか、必死で考えました。

しかし、身体が痺れて動かせない今、いい解決策はありませんでした。



もう息が続かない。。。子供達ごめん。。。



という所で、奇跡的に全ての痺れがなくなりました。

急いで水面へ。

娘はびっくりし過ぎて、お風呂から出ていました。

息子は茫然としていました。

「。。。びっくりさせてごめん。大丈夫だから。
でももしこんな事がまたあったら、お風呂の栓抜いてね。」

と、冷静に伝えました。

私が慌てていなかったので、子供達も、

「びっくりしちゃった!」

と、すぐに笑顔になってくれました。

私は自分の健康には自信があった。
またオーガニックの食材を取り入れた食事もしていた。
痺れがない時は本当に普通に過ごしていたので、
寝ていないので、疲れから、痺れが起きていると疑いませんでした。

まさかこれが、脳腫瘍から来ているてんかん発作だとは、全く思っていませんでした。


ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。