主人の会社からの紹介状があった為に、

一番最後に待合室へ行った私が先に呼ばれました。

指定された部屋へ入ると、一人の医師と一人の看護師さんがいらっしゃいました。

MRの結果や病状が書かれた紙が、先生の机の上には並べられていました。

「静岡の病院の紹介状等を見せて頂きました。

脳腫瘍ですね。」

二回目の宣告。

誰が見ても、やはり脳腫瘍なんだ、と思いました。

「大きさ的に、グレード2でしょう。

脳腫瘍が原発で、他への転移はないと思われます。

脳腫瘍が原因でてんかん発作が出ています。

脳腫瘍の出来ている位置が、てんかん発作を起こさせる位置という事になります。

手術をして取り除けば、発作がなくなる可能性があります。

また、てんかん発作が出ているので、悪性であると思われますが、

はっきりさせるには、手術後病理検査をすると分かります。

これからのお話をしたいのですが、大丈夫でしょうか?」

私は、主人と一緒に聞く事を希望していました。

病院に向かっている主人が着くまで、後五分、待って頂けないかとお願いをしました。

するとお医者さんは、

「それでは、先に血液検査等をすませておきましょう。」

と、おっしゃられました。

「これからどうするか、まだお話も聞いていないのに血液検査をするのですか?」

静岡県の病院でも既に血液検査をしているのに、何の為にするのだろうと思いました。

「ここに来るという事は、手術をするという事です。

経過観察をとおっしゃられるのであれば、家の近くの病院でして下さい。」

…癌になるという事は、居場所も狭くなるのだと痛感させられました。


ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。