「脳腫瘍。。。脳の癌。やっぱり私病気やったんや。」
それが素直な気持ち。
悲しいとか、なんで、とかいう気持ちが殆どない。
ただ、体調が悪くなってきて、肌が白かったのに黒くなってきたり、便通が悪かったり、
自分の体の不調には気が付いていた。
けれど、自分を押し殺して、いつもいつも他の人の為に一生懸命生きて来た。
主人は忙しく、朝5時に起きて、帰宅は午前に近い毎日。
出張で1年のうち1/4はいなかった。
親も義両親も遠くに住んでいるので、主人がいない時は必死で子供達を守ってきた。
主人が仕事でも最大限のパフォーマンスが出来る様に、お弁当も持たせていた。
…私の人生、自分はなかった。。。
自分の事も大事に出来なければ、癌にもなるのか…。
と妙に納得しました。
「癌」という漢字は、口という漢字が三つ。それが山の上にある。
山ほど言いたい事があるという事。
身体の悲鳴を聞いた気がした。
こうなるまで気が付いてあげれなくてごめんね、自分。
すぐに関西から駆け付けてくれた義両親、本当の娘の様に心配してくれて、
いつも気を遣ってくれる優しい義両親。
両親が駆け付けてくれた時は、やはり親不孝な事をしてしまったと涙が流れました。
既に私の病状については、話を聞いた様で、
私が寝ている部屋に入ってくると、
口下手で感情を殆ど表さない父が、
「…びっくりしたぞ。大丈夫か?」
と、私に駆け寄り、
母は目を真っ赤にしていました。
いつも遠くにいて、いつも心配をしてくれて、更に娘が脳腫瘍なんて言われたら、、、と思うと、
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
倒れる時に自分の人生を振り返って、悔いはない人生だと思った。
けれど、これからの生きる方向、自分を大事に生きようと思いました。
そして、大事な家族と一緒にもっと生きたいと思いました。
ここまで読んでくれてありがとう♡
脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。