目を開ける前に、主人が泣いている子供達に、

 

「お母さんは病院に行けば大丈夫だからね!」

 

と、言っているのが聞こえました。

 

楽観主義の主人で、

子供を落ち着かせる為に言った事だとは分かっていましたが、

 

「まだ検査しないと分からないのになぁ」

 

と、冷静に心の中で思っていました。

その時には、何か自分の中にある病を自覚していました。

 

 

倒れた時は、右手右足がじわじわ痺れてきて、

痺れが顔に達し、咽喉まできました。

そして、口の右側が意思とは関係なく上がり下がりし始めたのです。

咽喉が痺れた為、息が出来なくなり、酸欠になり倒れてしまいました。

まさか倒れると思っていなかったので、

痺れがきた時にしゃがむ事が出来ませんでした。

意識が飛んだ時、立っていたので、

このままでは大変なケガをしてしまう…

と、思いましたが、間に合いませんでした。

既に目の前が真っ黒になっていたのです。


「私このまま死ぬのかな。。。人生って意外とあっさり幕を閉じるものなんだ。。。」


死が頭によぎった時、本当に人生の走馬燈が走りました。

「私の人生34年だったんだね。三人兄弟の末っ子で、沢山色んな人に甘えさせて貰ったな。

行きたかった留学もいけて、色んな人に会えた。

結婚もして、子供も女の子と男の子一人ずつ生まれてくれた。

振り返ると、いい、幸せな人生だった。

悔いはないな。

…でもこれでやっと休める…」

忙しすぎる毎日に疲弊し、何もやる気が起こらなくなっていた時だったので、
倒れる時すら、もうこれで全てから解放されると思ってしまったのです。


ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。