あれからどれ位たったのだろう。
私は一人孤独で無人島にいる様な心境だった。
全てを使い果たし、燃え尽きて、あの時からずっと時間だけが止まっている様な毎日だった。
母が病気になり、同時に主人がリストラされ、住宅ローン抱えたまま 人生どん底の生活。
保険に入っていなかった母の入院費、無職の主人、貯金なんて もうなくなってしまった。
マイホームを建てた事で出費ばかりが増えていた。
引っ越してから主人は病気なり、この件でも入退院を繰り返していた。
家を建てても、ずっと外に働きに行きっぱなしの私。
家には寝に帰ってくる様な生活。
何でこんな事しているのかな。
母が亡くなり、ずっと我慢していた何かが切れた。
そして心がへし折れた。
生活があって支払うものが私にかかっていた事から、辛うじて仕事はしていた。
悲しみや辛さを忘れる為にも、支払いする為にも、生きて行くためにも 周一休みでがむしゃらに働いた。
すっかり変わった私と、会話をしなくなった冷えきった夫婦。
自宅は売却した。
人生で一番のどん底を味わった。
食べるのが精一杯、毎日辛くてお風呂場で泣いた。
私の見栄は捨てた。
何でもいいから仕事を選ばずに働いて欲しいと。
主人の再就職が決まった。
ちょうど その頃 私の職場に青い赤ちゃんインコがやってきた。
社長が以前 ペットショップを運営していた事から、警察で保護された動物の受け入れ先となっていた。
職場のマスコットになったインコのお陰で、毎日の楽しみが出来た。
インコが来て半年が過ぎようとしていた頃、新しい家に引っ越しと、私の再就職が同時にやって来た。
目まぐるしかった。
インコと離ればなれになるのが嫌なので、社長に相談し、引き取って飼う事にした。
先の見えない不安定な生活。
毎日が必死だった。
笑うゆとりも全くなかった。
そんな中で私の心の隙間は、インコに癒され 少しずつだけど静かな時間を過ごした。
心がポッキリ折れた時に巡りあった私の宝物さん。
主人とは会話のない夫婦。
とても話をしたいと思えなかった。
家庭の中で距離を取り生活をした。
私は自分と向き合わなければならなかった。
自分の為に生きて来なかったからだ。
誰かと会ったり、ランチ行ったり、飲みに行ったり。そういう事が出来なくなってしまった。
自分のペースで行きたい所に出かけ、一人を味わう事にした。
会話は宝物のインコとしていた。
全く興味がなかったスピリチュアルに導かれるように入り込んでいった。
何だか よく分からない言葉に、ジャンルが沢山あって手探りで探していた。
スピリチュアルの迷子になりかけた時に、大好きなインコとお別れする時がやって来た。
少しだけ話が戻り、私は毎日インコに向かって、可愛いね。頭いいね!お利口ね。大好き。有り難う。宝物さん。だよってなん十回も呪文のように声をかけるのが日課で、後で分かった事だけど、斉藤ひとり さんの 天国言葉 なんだよね。
それにインコは 奇跡のインコだった。
警察で赤ちゃんの時に保護されたけれど、少し飛べるようになった時に、ピューンって外に飛んで行って 居なくなってしまった。
肩が丈夫で遠くまで飛ぶ練習をしていたから、冒険しに羽ばたいてしまった。
広い範囲を探したけれど、見つからない。
私は県警に捜索願いを出した。
私が少しずつ立ち直れたのはインコのおかげだったし、何より私の生き甲斐だった。
毎日必死に祈った。
大切な宝物を返してください。と。
3日目に警察から連絡があり、保護されたとの事。
親切な方が見つけてくださり、ゲージに入れて警察に届けてくれたそうだ。
私は急いで引き取りに行った。
- 間違いない。私の宝物さん。

それから大切に、インコとの生活を存分に楽しんだ。
私はインコといつかお別れする日を恐れていた。
考えたくなかった。
数年がたったある日、とうとうその日が来てしまった。
元気だったインコが、ある日ピタッと動かなくなり水も餌も食べなくなってしまった。
3日間その状態が続き、私は決断をしなければならなかった。
悲しいけれど、お別れする決意をした。
私はインコに向かって、もう大丈夫だよ。
今まで有り難う。
長い時間が掛かったけれど、一人で立ち上がれるから。
と伝えた。
その瞬間 バサッバサッバサッ とインコの体が上下に振られるようにして動き、ピタッと動かなくなった。
私が大丈夫だよ。 と答えるのを待ってから旅立ってしまった。
私は一緒に過ごしてきた年月を思い出して、大泣きした。
大好きなインコの為に自分で植物葬をベランダに作った。
宝物を失った悲しみが大きく、インコの事ばかり思っていた。
私はインコから無条件の愛を教わった。
二日後、神秘体験をした。
歯医者の予約が入っており、治療中に目をつむっていると光が見えてきた。
ギリシャ神話に出てきそうな真っ白で大きな門柱が見える。
その左側上で小さな光が見えた。
と同時にBGMから優しい音楽が流れてきた。
その後、買い物があり別な場所に入ったら、又同じBGMが流れてきた。
ハッっと気がついた。
これは私宛のメッセージだと。
大好きなインコからのメッセージ。
それに今まで気がつかなかったけれど、沢山のメッセージが日常であった事を知るきっかけになった。
そしてその夜、同じ光景を夢で見た。
ギリシャ神話に出てくる様な見たこともない白く大きな門柱。
そして やはり左側の上に小さな光の塊があった。
私は亡くなったインコだと分かり、その光に向かってインコの名前を大きな声で呼んだ。
その光が私の方に飛んできて、私の肩の上に乗った。
まるで生きていた時の様に、同じ様に来てくれた。
インコが生きていた時に私は肩に乗ったインコと必ずキスをするのが習慣だった。
この時も 光のインコとキスをした。
そして目が覚めた。
あぁ、夢だったのかと。
布団を直そうとめくった所、驚いた。
それは小さな粒々。
まるでインコの餌の様なもの。 匂いはない。
いくつあるのだろう。
布団の中に二十数粒見つかった。
あれは夢ではなくて、寝ていたけれど実際にあった事だと実感した。
その後、部屋の中を探して小さな粒々は40数粒あり、植物葬の土の上にばら蒔いた。
餌の様な凄く小さな石の様なもの。
これをきっかけに私はパワーストーン系に係わる事を決めた。
撒いた粒々の所から、小さな小さなキノコ(キノコの山みたいな形)が沢山出てきた。
私はインコからのプレゼントだと思った。
スピリチュアル的にはキノコは妖精と縁があるらしい。
私は今まで自分に起こった出来事を通して、沢山の気付きと意味の答え合わせをしていく事になる。
そして常にスピリチュアルサインが贈られ、信用しない人も多いけれど、鳥も飛んでいないのに白い羽がヒラヒラ降ってきたり、床にに虹色の羽の形が出来たり、沢山のエンジェルナンバーを見かけたりして、どんどんスピリチュアルの世界に入り込み自分の生まれてきた意味を見つけ新しい自分に変容する事になる。
トム・ソーヤの冒険の様に漂流していた感じを味わったけれど、これも全てに意味がある。
今 混沌とした世界で、それこそ幼少期まで遡り、
自分が選んだ親や環境、全てずっと守られてきたのだと改めて実感した。
3次元的に見れば不幸に見える様な事もあったけれど、私はその経験を通して大きく成長もしたし、絶望的にもなったし沢山の感情を味わった。
見栄やつまらないプライドも捨てる事が出来たし、人と比べる事もしなくなった。
ありのままの自分で不足している様に思う所もあるけれど、本来は全て持っている。
使ってこなかったという方が合っているのかも知れない。
ようやく生きづらかった世界で、生きやすくなるであろう これからの未来に沢山の希望ち夢を持ってスタートさせる準備が出来ました。
見えない世界に導かれて有り難う。
沢山の応援している見えない存在たち。
私は自分自身を生きます。
最後に
自分の感覚を信じて 好きという心 気持ち
それを信じて 人生は前へ 大切なのは自分の想い
気持ちだから。
Next time
