半年ぶりに伺った老人ホームでは、口々に「やる事がない~」とお年寄りがコロナ禍での生活をお話をして下さいました。

 

元気な方はやる事がないと言いながらも、ご自分で楽しみを見つけたり、お喋りしたりして過ごされていたようです。

外出が出来ないので、刺激を受ける事が無く退屈だったご様子。

久々の生花に触れて、真剣にアレンジメントを楽しまれていました。

 

半面、気になる方がいるのも事実。

明らかに認知症が進行してる。

もちろん年々元気になるはずも無いので、症状が進行するのは当然の事としても

明らかに声も弱弱しく、手の力も衰えていた。

「女王様」と勝手に心の中で呼ばせて頂いていた90歳のお誕生日を迎えたばかりの彼女は、花をじっと見てゆっくりと手をご自分の感性の赴くままに動かす。

やはり品があって素敵なお婆様。

認知症による意欲低下はあまり見られず、ご自分の作品と向き合われている姿が印象的でした。

 

 

老人ホームでフラワーアレンジメントを始めて3年半、その間に認知症が進んでいる方や、他界された方もいらっしゃいます。

施設内での出会いはどこをとっても私自身が勉強になる事ばかりです。

症状が進んでも前向きに花と向き合って過ごされる方々を見ていると

花の持つ自然の力に感謝してしまいます。

 

花の力に私たち講師の力を合わせると素敵な笑顔が度々現れる事に!

相手に笑顔になってもらうには、まずは自分が笑顔になる事!

そうでなければ相手に伝わりません。

介護の世界には飛び込めませんが、

花を通じて沢山の笑顔と出会い、笑顔を増やす取り組みを行っています。

 

多くの方にこの取り組みを知って頂く為に

「コロナに負けずに認知症予防」キャンペーンを開催します。

 

名古屋市内地域限定ですがご興味のある施設様はhalsabloom迄ご連絡下さい。

http://h-flower.com

 

 

 

 

少しずつ、元に戻りつつあるお仕事ですが、

今までのようには進まない現実があります。

 

再開のめどが立たない施設や授業の契約等

私の場合ですが、人数が多ければ多いほど元には戻りにくい様です。。。

 

そんな中でも一早くレッスン開始のT施設様。

 

『もう限界です!そろそろ再開したいのですがご都合はいかがですか?』とお電話頂きました。

嬉しい連絡でしたが、そんな大袈裟な~と思ったのが正直な感想でした。

が、伺ってみると職員の方々の忙しそうな事!

 

外出の禁止でほぼ全員施設内にいらっしゃるので、職員さんの携帯はひっきりなしに呼び出しがかかっていたり、

食事も2部制、その他もろもろ負担が増えているとニュースで見た通りでした。

レクリエーションの縮小・中止によって筋力や認知機能の低下が問題になっていましたが、ストレス度合いも酷くなっているとの事で早々の開催でした。

 

利用者様が楽しそうに取り組まれているのはもちろんでしたが、職員さんも利用者様の笑顔を見てとても喜んでいました。

 

ここの職員さんの対応がとても暖かくて、レクの間も写真を撮ったり、『素敵な花、だけど○○さんの方が素敵だよ~(利用者様の名前です)』とか話しかけながら、私たちのサポートまでして下さいます。

最後には『今日のアレンジメントは5000円くらいで売れそうです!』と更に利用者様も私もテンションアップアップ

 

非接触型の働き方やオンラインなどのテレワークがもてはやされていて、最近よく目にするけれど

仕事の効率をよくするためであればそれは必要。

 

非効率だけど、人として大切な心の部分はまだまだ人の手が必要って事がよく分かった一日でした。

 

 

写真撮り忘れたので

ちょいとブログから拝借 

↓↓↓↓

 

大変な時期ですが、気を緩めずに素敵な花を提供します。

halsabloomでした。

 

 



今年は新型ウィルスの影響があり花卉業界は生産者、流通、販売店、私とどこをとっても影響ありの状況です。

繫忙期の母の日も今年は外出制限や蜜を避けると言われているため、5月いっぱいを『母の月』として取り組む事になったようです。もちろん生花の廃棄問題も含めて。

なので、今日も母の月です。

 

先日高齢者施設へお花を届けるお手伝いをさせて頂いた時にインタビューを受け、母の月についてどう思うかを聞かれたので(しかもNHKさん!チュー)

 

お母さんはいつも大変だけども、特に今回のような事があるともっと大変なので1か月でも2か月でもずっと感謝の気持ちを伝えて欲しいと、自分の願望も交えて答えちゃいましたキョロキョロ

 

それ以外にも

生花店の売り上げについてダメージがあるか

高齢者施設に生花を配る事をどう受け止めているか

だったようなことを聞かれたので

 

売り上げダメージと言われても私は生花店を営んでいないので確かなお答えは出来ませんが、講師のお仕事もブライダルのお仕事もみんなキャンセルになりましたえーん

店によって状況は違うと思いますが、どこのお店も少なからず影響を受けていると思います。とまじめに答えたのだけど、本当にすごく影響を受けている販売店もあれば、個人客の来店の増えた店等様々なようです。

 

 

施設に花を配るのはとても良い事だと思うと答え、外出できない利用者様の気晴らしになれば嬉しいとです、と

これもまじめにお答えさせて頂きましたニコニコ

 

その後ニュースを見ていた施設利用者様の娘さんより、お礼のお手紙を頂きました。

娘さんは2月後半からお母様と会えていないとの事。

それでも、ニュースで花を受け取っている利用者様の映像を見て、自分のお母様も同じように喜んでいると思ったら嬉しくなったと書かれていました。

このようなお手紙は凄く嬉しく、今後の励みになります。

 

後から施設の方より報告を頂き、

『利用者様はとても喜ばれて職員に何度もお礼を言ってくれるので恐縮してしいます~』とのこと!

そのおかげで、職員さんも少し労がねぎらわれる形になったようです。

 

今回の処置はあくまでも一時的なもので、今後どのように花卉業界を復活させていくのか、私にはわかりません。

私は花を必要とされる時期・必要と思って頂ける方にお届けできる日まで粛々と今すべきこと、できることを行いながら進めばいいかな・・

 

母の月はまだ続いていますよ!

何度感謝しても良いのではないでしょうかドキドキ