OCD・不潔恐怖でゴミを収集日に出せない方へ

みなさんこんにちは。心理カウンセラーの武田秀隆です。


 
当ルームにはOCDの不潔恐怖の方がよく相談に来られるのですが、お困りの症状で多いのが「ゴミを捨てられない」「ゴミを収集日に出せない」というものです。
 
今回はその症状と対策について

1.ゴミを捨てられない。収集日に出せない。

2.ゴミだけの問題ではない。

3.聖域を無くす練習が必要。


という流れで書いていきます。


1.ごみを捨てられない。収集日に出せない。

不潔恐怖の人にとって、ゴミなど本当は家の中に置いておきたくはないことでしょう。

収集日にきちんと出して家の中をきれいに保ちたいと思っていることでしょう。

ですが、ゴミを出す行為は、多少ゴミに触れなければならないので、たまらなく嫌悪感や抵抗感があるのですね。
 
ゴミを入れている袋が、汚れやばい菌の塊のような気がして触れないのです。

また、ゴミを出した後は、何度も手洗いやシャワーをしなければいけないと思っていたり、その時に着ていた服を洗濯しなければいけないと思っていて、それが億劫でゴミに触りたくないという方も多いですね。

結果、収集日に出せずに家の中に溜まってしまうのです。

置けば置くほど臭いも強くなり、ますます近づけなくなって捨てられなくなってしまうのですね。
 
不潔恐怖なのに、家の中が不潔になってしまうというジレンマはとてもつらいことだと思います。 

これを読まれているあなたも、同じような悪循環で苦しまれているかもしれないですね。
 

2.ゴミだけの問題ではない。
 

不潔恐怖でお悩みの方は、「ゴミが捨てられない・収集日に出せない」ことだけで困っているわけではないと思います。
 
手洗いや除菌を何度もしないと気が済まなくて、生活に支障が出ている方が多いと思います。
 
発症前には平気で触れていた物でも、触れなくなったり使えなくなって困っているという方も多いことでしょう。
 
特に公共物や店の商品など、不特定多数の人が触っている物には触れないという人が多いですね。
 
除菌シートをいつでもカバンに入れておかないと外出できない人もいます。
 
不潔恐怖の人に共通しているのは、きれいにしておきたいところ(聖域)は100%きれいにしておかなければいけないという強迫観念が強いということです。

それゆえにいつも汚れを気にして、過剰な洗浄・洗濯・除菌でクタクタになってしまいがちですね。

また、少しでも汚れていると感じた手では、聖域を触ってはいけないというルールを自分に課しているので、制限が多い生活になってしまい困り感のある方も多いのではないでしょうか?
 
聖域は汚したくないので触りたくない。聖域以外のところは汚れているので触りたくない。そういう制限がどんどん多くなって、強迫症状がエスカレートして苦しくなっている人はいつでもご相談してくださいね。


3.聖域を無くし続ける練習が必要。


過剰な手洗い、洗浄、除菌、洗濯など強迫行為はすればするほど、またしたくなってしまいますよね。
 
洗えば洗うほど、次もまた洗いたくなるのですね。

また、苦手なものに触ることを避ければ避けるほど、どんどん触れるのが恐ろしくなってますます触れなくなってしまいます。
 
ゴミ捨ても避ければ避けるほど、さらに避けたくなるのですね。避ければ避けるほどゴミを出す

つまり、「洗う」「除菌する」「避ける」などの強迫行為はやればやるほど、不潔恐怖は治りにくくなってしまいます。
 

ですので、当カウンセリングルームの行動療法では「洗わない」「除菌しない」「避けない」練習をします。

これをしない限りは、根本的に治ることはありません。ここが踏ん張りどころですね。
 
もちろん最初は抵抗があるので、相談者に合わせた目標を設定して、できるところからやっていきますよ。

例えば「一度の手洗いは2回までとする」「トイレのあと以外の手洗いはしない」「汚れが見えないなら洗わない」「ゴミは収集日に絶対に出し、そのあと目に見える汚れが手についていないなら洗わない」「きれいになっていない感じがする手で、きれいなところを触りまくる」などの目標を立てるのですね。
 
つまり、100%きれいにしておきたい場所や物(聖域)を無くしていく練習をするわけです。
 
「ここは絶対にきれいにしておきたい、ここは汚くてもいい」などと、境界線をつくっているうちは治りにくいのです。
 
聖域を白、聖域以外を黒とすると、白を守り抜く生活から、白と黒を混ぜてグレーの中で生きる練習をするわけです。
 

黒を触った手で白を触り、黒の汚れを白に広げて、どこもかしこもグレーにしていくわけです。
 
もちろん最初はたまらなく嫌な感じがしますし、強迫観念が「早く洗え!」「もっと洗え!」と心の中で命令してくるので、洗わないで耐えるためにはコツが重要になってきます。もちろんそのコツについてもお伝えしています。

聖域が無くなる生活に慣れてくると、「そこまできれいにこだわらなくても生きていけるんだ」「汚れを受け入れ、汚れと共に生きるほうが楽だなあ」という感覚が芽生えてきます。

「きれいに越したことはないけれど、完全にきれいじゃなくても生きていける」という発症前の感覚が戻ってくるのですね。

そうなると不潔恐怖のいろんな症状が無くなっていきます。

発症前のようにゴミ出しも平気になりますよ。

 

強迫性障害のつらい症状でお悩みの方はいつでもご相談してくださいね。


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