今日は、勉強時間のことを書きたいと思います。
やっぱり・・・書くと長くなると思います。
■ 家は変化が大きい
今年の我が家の大きな「うねり」は、娘の病気でした。
昨年10月の中旬から不調が始まり、11月からは学校を休み12月いっぱいまで登校もままならなかった状態でした。
昨年の記事は、娘のIgA血管炎のことばかりでした。
倦怠感と悪心や吐き気で、一日中横になっていました。
夜は悶えるので、寝つけるまで2時間ぐらい背中をさすってあげていました。
今年の4月末に腸重積になり、大学病院で手術するかという検討までいきましたけど、なんとか治ったので3日で退院し、その後は、ゆっくりと症状が落ち着いてきました。
この間、およそ半年以上、勉強時間を1日5時間とることも不可能な日々でした。
やっと6月になり、本格的に自分のことを考えられるようになったので、勉強は細々と途切れないことに集中して精一杯でした。
こんな風に、家族に何かが起きたときに矢面に立つのは私になってきます。
今年は娘の病気でしたが、17年は夫のお母様の介護、18年は私の母の病気、何かあると動くのは私です。
夫が中国に赴任していたのもありますが、こういう時、家族と実家にフォローできるのは奥さん、というご家庭は多いように思います。
毎日、出勤して学校に行って家事をして、平穏な生活が何年か続くこともあれば、家族や実家にトラブルが続くこともあります。
でも未来に何が起きるか分からないですし、平穏に過ごせると信じて、勉強するしかないです。
なので、もし可能なら、実家とタッグを組んで、自分の勉強時間を確保することが理想的です。
特に女性で子育て中なら、実家のサポートは最強です。
とは言え、親の年齢が上がってくるととそうもいきません。
あるときを境に「これからは実家を私たち夫婦でサポートしていかないといけない」という現実に直面します。
実家との力関係が、ある時から真逆になり、娘息子家族の方で、実家の親を支えることになります。
我が家はこのケースなので、実家のサポートがありません。
「守るべきもの」が、配偶者と子どもと、実家の親と・・・と年々増えていっていきます。
この力関係が入れ替わるタイミングを迎える前に、自分の資格試験を合格までに導けるのなら、それは早いほうがいいのはもちろんです。
でも、私の環境にはそれら実家のサポートもないですし、ないのなら柔軟に対応する、ジタバタしない、最悪のケースと最善のケースの間で動く、それしかないと思います。
他に、家や実家の問題が重ねってゴタゴタした年に、勉強を一時休止をしたこともあります。
でも、中断してみて結果思ったことは、「細々とでも勉強を続けないと再開するときの気力が想像以上に重たい」という現実でした。
だから、少しでも勉強時間がとれるのなら、その環境は維持しておいた方が、後々の負荷を抑えられるかもしれません。
やはり、ケースバイケースです。
子どもがいる、いない。
子どもの気質が温和、勘が強い、寝つきが良い悪い。
子どもの年齢。
共働き夫婦、夫が働く、妻が働く、シングルマザー。
残業が多い、少ない。
実家のサポートがある、ない。
実家をサポートする必要がある、ない。
親の介護の必要がある、ない。
病気に罹患している家族がいる、いない。
夫/妻の勉強への理解、共感。
これらの組み合わせで、10の家族がいれば10のケースが出てくると思います。
それだけではなく・・・
これは公認会計士の試験の場合ですが、今やるべき勉強スケジュールがほぼ明確に課せられています。
×月までに講義を終わらせる、×月までに計算を仕上げる、×月は暗記を入れ込む時期、などなど。
でもその計画から離脱してしまうと、勉強が遅延し、それを回復することがほぼ困難なまま試験当日を迎えてしまうことになります。
ということは、ちょっと止まると、そのまま間に合わないまま本番という、恐ろしい事態にもなります。
例えば勉強に専念して仕事もしておらず、勉強時間に多くを投下できている場合は、ある程度、未消化の計画をねじ込んで調整できますが、社会人や家族がいるケースは、それらを振り分ける原資がないので、リカバリーという期待を容易には持てません。
それでも、ギリギリ粘るんですけれど。
一つ分かったことは、会計士試験のケースでは、勉強が滞ってくると、挽回が難しいこと。
例年、いつもこれに悩まされました。
今年だと、子どもが病気になって学校も行けない状態だった11月に、これは今年の試験は難しいなと思いました。
会計士の試験スケジュールは、12月と5月に短答、短答に合格すれば8月論文です。
11月に早々と今年は難しいかもと思ったのは、当然12月短答はダメだろうし、2回目のチャンスの5月に受かっても、短期間で8月論文はさすがに無理があります。
「あぁ今年もダメか」
そう思った時に、でも・・・
積み上げた勉強時間は、ゼロではないわけです。
合格できなかった年もありましたが、その時に勉強した分がゼロリセットされたわけではありません。
残っている計算力もあるし、特に、理解した計算論点と、理解した理論科目は、ちゃんと頭に残っています。
専念生のように、比例的に直線的に時間を積み上げられないけれど、波形でも時間は積んできた。
そうやって時間をかけて積み上げて、もし計算が全く身についていないなら、それは勉強方法を見直す必要があります。
昨日記事に書いたように、がむしゃらに解くだけではいつまでも計算力はつかないし、やっぱりすぐに忘れます。
でも、グイグイ計算を解いて後から理解が追いつく方法でもいいし、先に理解してから計算を解く方法でもいいので、ちゃんと正しい取り組み方で計算力をつけたなら、その力はちゃんと身につきます。
頭に残った計算は簡単に消えません。
計算の勉強も、時間が空いたら解けなくなっていることは確かにありますが、全て忘れたわけではないです。
ただ、会計士の勉強は範囲がすごく広いです。
100のものを2ヶ月で覚えようとした時、5回復習ができたのなら頭に残るけれど、範囲が増えて500のものを2ヶ月で覚えようとした時、1回しか復習できなかったとすれば、確かにほとんど頭に残りません。
広い範囲の500のものを5回復習するためには、少なくとも10ヶ月かかってしまいます。
それだけ、範囲が広いということは、復習の頻度が落ちてしまう危険性を招くので、なかなか定着しにくいというのも現実のことだと思います。
普通に2年で5,000時間の勉強して合格するならば、1日8時間ほどで合格レベルまで到達します。
それがもし、3年という勉強期間を広めにとったとすれば、5,000時間の勉強をするなら、1日5時間ほどで足ります。
でも、3年や4年という長いスパンで見た時、どうしても復習の間隔が広くなってしまうので、忘れてしまう理論や計算が発生する分だけロスが発生します。
そうなると勉強時間の総計が1.3倍と間延びすることになり、合格への道もまた遠のいてしまいます。
だから、合格者の方たちは、「勉強時間を増やさないと受からない」とおっしゃっているのだ思うんです。
そこは分かっていますが、でも、家族の時間は動かせないですし、誰かが病にかかれば私はそちらにかかりっきりで当然ですし、こればかりは。
タイミングです。
子どもの成長、夫の仕事の状態、実家の安定性、それらが相まって「いける年」というのがあると思うんです。
その時に、間髪入れずに狙いに行く。
今年が狙いに行く年のつもりでしたが、今年は狙えない年でした。
そこは何を言っても仕方ない。
だから、いつでも狙いに行けるように、着実に自分の力を貯めていって、一個一個クリアしていくしかないです。
なので、私は(そして夫も)、「21年に狙いを定め」て、今できることを積み上げています。