会計の知識がついたなぁと思うことが度々あります。
夫が中国から帰任するタイミングと同時期に、夫が以前工場長をしていた工場が、閉鎖することが決まりました。
夫本人が知ったのは、取締役会で決議されたときで、日本を出ていると情報がタイムリーで届いていなかったことを痛感し、また、関わった工場でもあったため、なかなかの心の折れようだったようです。
私も、定番の売れ筋の物を扱っていたことを知っていたので、驚きでした。
聞くと、その製品と同じ規格を作る他の会社が複数出てきて、市場を奪い合う状態になり、ここ数年で売上が落ち込んでいたそうです。
知りませんでした。
しかも、その工場は、事業再編前のプロパー側の工場だったので、古巣を失くした社員もいて、夫も含め何人かの社員は複雑な気持ちだったようです。
それで、私もついと夫の親会社の有価証券報告書を、EDINETで検索してみました。
でもEDINETには1期分だけで内容的にも何も見つからなかったので、親会社のホームページの方にいくと数年分の財務諸表があり、さかのぼって見ていきました。
というのも、夫の会社は子会社で大会社でもなく、直接には夫の会社の財務諸表は見られないため、手がかりは親会社の財務諸表だけなんです。
それで、親会社の注記をババっと数年さらって見てみたら、案の定、2期前の財務諸表に、ありました。
子会社の減損として、注記の記載がありました。
減損したら、翌期には工場閉鎖を決め、工場は売却。
みんなこれは、心折れるわ。
キャッシュが悪化している可能性が。
他にも、気になるシグナル(記載)を見つけたので、ちょっと、否、けっこう心配。
夫には、「会社の状況はあまり良くないと思うよ」と何度か説明をしているのですが、悩みつつつも、おそらくは最後まで働くんだろうなと思います。
私の説明不足というわけでもなく、以前よりは、私と会計や原価計算の話をしても、信頼して話を聞いてくれているのがわかりますが、というか、夫本人の気持ちが、会社が変わることに抵抗を感じているのだろうと思います。
私とは、タイプが違うんだなと。
いろんなタイプがあって、いろんな仕事の仕方や考え方があるので、そこは私が介入するところではないです。
ただ、ちょっと本気で、減損以降から心配しているので、というか、そもそも工場を売ったら稼げないのに売っちゃうし、新規に投資しているわけではないので、おそらく相当悪い状況にあるのだと思うと、妻として、ニコニコ黙って見守る気持ちにはなれません。
でも、だからといって夫の気持ちに踏み込みたくない。
なので、夫に説教する前に、自分自身をなんとかしないといけないなと焦るばかりです。
私が働いているか、自分で稼げていれば良いのだから。
働かず者食うべからず、ですが、食わせてもらっています。
あ〜、なんとか事態を打開しないと!
でも先ばかりを見ると、今が苦しくなるから。
だから一旦、忘れる!
余計なことは考えず、しっかりと積み重ねていこう。