ある患 者さんのご家族と
偶然に
皆で過ごすスペースでお会いしました
75歳前後になられるのかな?
見た目に派手さもなく
おっとりと いつも物腰が柔らかくて
旦那様をさりげなく立てることが出来きて
決して出しゃばらない
本当に素敵な方です
全然 量が減ってない
ご飯にふりかけがかかったタッパーを
テーブルに置いて
外の景色をボーッて見ていました
たまたま私が入って行ったことに気が付いて
ポツリポツリ
話し始めました
初めて今日
離れてご飯食べてるの。。
こういう景色もあったのね。。
と寂しそうに笑って。
いつもは
家でもここでも旦那様がうとうとした時に
パパっと食べていたそうです
全然 気が付かなかったよ。。
今
この病院でみてもらっていることに本当に感謝してる
こと
ずっと在宅でやってきたけど
通院にお互いに限界を感じて入院に踏み切ったこと
そのことに罪悪感がちょっとあること
本当は…
本心は
家でみたいけど
現実的に行政のサービスを貰えないこと
手を借りられたらならお家で
お看 取りしたいこと
いつか
世の中の人たちが
家で最 期を遂げられるようになって欲しいこと
最 期を迎えるにあたって
延 命をするか
決めないといけないこと
子どもたちの意見もあるから
自分一人じゃ決められないこと
でも
まだ迷ったり出来ることは
良いことと
捉えたいこと
余 命宣告から
ちょうど今 時期が来ていて…
その頃から
旦那様は自分の寿命を受け入れていて
じゃあ
先に行って道を調べておいて
迷わないように私を入り口まで迎えに来てね
ってよく話しをしていたの
今はそれすらも忘れてしまって
ちょっと前の記憶もないの
その時に
旦那様はよく
お前を置いていくことが心配
って言っていたんですって
じゃあ
生きていてよ!
って思ってしまうの。。。
2人一緒ってわけにはいかないだものね
と
また
寂しい笑顔で言っていました
こんな小さな子どもさんも入院していて
ママ ママって泣いてる姿を見たことがあってね
お母さんが玄関で抱きしめて
もう少しだから頑張ろうねって言ってる姿を見たことがあって
バスを待ちながら涙が止まらなくて……
それを思ったら
主人はもっと頑張らないとねって思うんだけど。。
と
呟いてね。。。
ずっとずっと奥さんのお話しを聞いてたけど
私も話したよ
若くても 長く生きていても
その家族にとって
大切でかけがえのない人に変わりはないよ
想いや重みは同じよ(*˘︶˘*).。.:*♡
ってことを。。
そしたら
本当にそうなの……涙涙
って呟きました
ギュッて抱きしめてあげたかった
大丈夫よ
あなたたち家族の気持ちの分も
私たちは
あなたのご主人を大切にする
想っているよ
そして
いつも思います
起きている現実は物凄く辛くて悲しい出来事かもしれない
でも
そこには
優しさと
愛情しかない
一人の人を大切に大切に想う気持ち
旦那様の
もう家には帰らなくていいよ
と言ったという
言葉
奥様の
1日でも私はあの人より長く生きてあげたいわ
と言った
言葉
交わす言葉は少ないけれど
互いを想い合っているからこそ出る
温かいメッセージ
優しさは強さです
物凄ーく素敵な財産です