秘書アシスタント 岡田知子です。
今日は、朝から母をかかりつけの病院へ連れて行ってきました。
この病院は私が物心つく前から行っていた個人医院なのですが、
幼い私が通うことになった、あるドラマがありました。
元々は、その頃住んでた家の近くにある病院に連れて行かれてたわたし。
ある日の夜、突然熱を出し、父が私をおぶってその病院に行ったそうな。
診察時間は終わってたけど、まだ灯りが点いてたからインターフォン押したんだって。
それでも反応がないから、ドアを叩いたんだって。
「娘が!熱があるんです!どうか診てください!お願いします!お願いします!」
そしたら、電気が消えたんだって。
父は諦めずにもう少しの間インターフォン押したりしたんだけど、近所迷惑にもなるし諦めて家に帰ってきたそうな。
途方に暮れる両親に、たまたま来たお隣のおばさんが、
「あそこなら診てくれるかもしれない。」
と、電話をかけてくれて、無事了承もらって行ったのが今の病院。
先生は待っててくれて、ニコニコしながら診察してくれたそうです。
まぁ、風邪だか胃腸炎だか、病気は生死を争うような物では無かったと思うのだけど、
私達にとっては命の恩人です。
あれから40年。
先生は80歳をこえました。
現在息子さんが病院を継いでいるのだけど、
「おじいちゃん先生」と呼ばれ、週に一度か二度診察に出ています。
私は少し前から、都会にある設備の新しい病院へ行くようになったのだけど、母は相変わらずそこに通っていて、先日診察のときに、
「ともちゃんは、元気にしとるかね。久し振りに会いたいなあ。」
と、言われたと。
それで今日、付き添いを兼ねて会いに行ってきました。
おじいちゃん先生に。
想像以上におじいちゃんになっていて、
耳は遠いし、会話も一苦労だったけど、
「大きくなったなあ!いまは仕事しとるのか?何をしてるんだ?そうかそうか。ほぉ。」
と、
昔のままの診察室で、昔のままに白衣を着て、ニコニコしていました。
幼い頃病弱だった私はしょっちゅう熱を出しては、その病院へ連れて行かれてました。
今日久し振りに行ったら、子供の頃いつも立ってた自動ドアの横が、イメージよりも全然狭くて「ああ、小さかったんだなあ私」と不思議な感覚になりました。
いつも「ともちゃんは泣かなくてえらいねえ」と褒めてくれた看護婦さんや、
帰りに「ソフトクリーム食べようか」と、ご褒美をくれた母とか、
いつも優しくしてくれたおじいちゃん先生とか、
いろんな人がいて、今の私がいるのだなぁと。
当たり前なのだけど、いままでの人生、沢山の人に出会ってるのだなぁと。
そんなことを思いました。
ひとつひとつの出会いを大切に。
そして、きちんと「ありがとう」を伝えながら生きていきたいと思います。
おじいちゃん先生、長生きしてね。
明日ははじめての相談室です。
ちょっと緊張していますが、新しい出会いに感謝して精一杯お伝えしたいと思っています。
ではまた明日!