こんばんは。
秘書アシスタント 岡田知子です。
 
少し時間が経ってしまいましたが、
自己紹介のつづきです。
長いです。
 
 
~Previously on  "Tomoko Okada"~
(「LOST」とかアメリカドラマの真似。いい声イメージで読んで欲しい)
(「前回までの『岡田知子』」ってことです)
(面倒臭くて申し訳ない)
 
婚活に失敗し、
未来に絶望し、
自分の人生が終わる日をただ待っていた。
 
そんな私に小さな変化の足音が訪れようとしていた…
 

第2話
「目覚め篇」

 
それは、一昨年2014年の年末近く。
元職場の先輩から届いた一通のメールがはじまりでした。
 
「元気?たまにはご飯でもどう?」
 
彼女はその少し前に、自分の好きなことで起業していて、とても楽しそうで、
正直私はあまり会いたくありませんでした。
 
輝いている人に会うのって、すごく疲れるから苦手だったんです。
 
でも「折角誘ってもらったし、断るのも悪いかな…」という気分で会いに行きました。
 
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久し振りに会った先輩は予想通りキラキラと輝いていて、自信に満ち溢れていました。
そして「最近どうなの?」と聞かれた私は、近況を話し始めました。
 
婚活に失敗して、結婚を諦めたこと
両親の期待に答えたいけど答えられないこと
仕事がつらいこと
未来に不安しかないこと
老後が怖いこと
 
黙って聞き終えた先輩は少し笑って言いました。
「なんでそんな風に考えるのかなあ。」
 
「まず、親の期待とか、親に家を買ってあげなきゃいけないとか、すごい親孝行で偉いと思うけど、親は親の人生、岡田さんは岡田さんの人生なんだから、そこまで背負う必要なんてないんだからね。」
と言いました。
 
私にとっては「親の人生と私の人生が違う」という発想がなかったので、ものすごく衝撃的でした。
でも言われてみればそうかもしれない…と何かがほどける感じがしました。
 
そして先輩は、私がそれまで聞いたこともない「引き寄せ」だとか「潜在意識」の話を始めました。
「思っていることは現実になるんだから、そんな暗いことばっかり思ってたら本当に暗くなるよ」と。
 
そのときの私は
『思うとか思わないとか、そういう問題じゃないんだってば。実際暗いんだってば』
と思い、頷きながらも聞き流していました。
 
 
帰り際に先輩は、
「とにかく毎日、寝る前にひとつでいいから
『今日楽しかったこと、よく出来たこと、嬉しかったこと』を思い出してから寝なさい。」
そう言いました。
 
正直、ばかばかしいと思いました。
(先輩ごめんなさい)
 
 
今までの私に夢や希望がなかったわけじゃない。
昔から未来が暗かったわけじゃない。
「将来は、団地のベランダで洗濯物を干しながら、「行ってらっしゃい!」と下を歩く旦那様に手を振るんだ」とか思ってた。
「結婚して子供を産むのは当たり前」だと思ってたから、別に望みもしなかった。
 
だけど叶わなかった。
 
思った通りに現実がなるなら、今もっと幸せなはずじゃないか。
別に不幸を望んだわけじゃない。
 
 
そもそも、どうしてあんな話を、すごく仲が良いわけでもない先輩にペラペラ話しちゃったんだろう。。
 
という後悔とともに、また落ち込みました。
 
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でも。
 
なんとなくひっかかって。
 
それから時々考えて。
 
実際にあの先輩は楽しそうに生きていた。
一緒に働いている時よりもずっと、キラキラしていた。
 
私の中に僅かに残っていた「未来への希望」が、
少しずつ息を吹き返すかのように、胸の中に広がり始めました。
 
「どうせ無理だって」
「だって今までも」
「何をしたって一緒だよ」
 
元の私が必死に食い下がろうとする中、
 
でももし本当に、
私の人生にまだ輝ける可能性があるのなら??

私の中でそんな想いがふつふつとわき始めたのです。
 
ちょうど一年前。
桜が咲く頃のことでした。
 
 
つづく
(長いと言わないで)
(次で必ず終わるから)