紹介Ⅱ

ＴとＳを紹介するため、私たちは３人で飲みに行った。

ＴはＳを見た瞬間

『めっちゃカッコイィ！！』

話もオモシロィＳ。

独特のキャラで、
ワガママだけどなぜか憎めないＳ。

紹介を終え、ＴはＳをだんだん好きになっていった。

社内ということを伏せているのは、やっぱりきまづい。

ＴはＳに社内ということを明かした。

でもＳは特に気にしていない様子。

そうして隠し事もなくなったＴは、どんどんＳを好きになっていった。

紹介

私は社内にＴという友人がいる。

Ｓと出会うずっと前に一緒に働いた仲間で、仕事で一番辛かった時期を一緒に乗り越えた、親友。

その頃には社内でも有名な悪友コンビw

そのＴに、私はいつも

『うちの新入社員めっちゃ男前やで！！』

と話をしていた。

その時は相手にしていなかったＴ。

そんな時に社内報が発行され、内容は新入社員の特集☆

社内報にのっているＳを見たＴは、

『めっちゃ男前やん！！

紹介して！！』

社内ということは伏せて、ＴをＳに紹介することになった。

当時私は何の気なしに
紹介を了承した。

まさかそれが私にあんな形で返ってくるなんて、その時は思ってもいなかった。

出会い

Ｓと出会ったのは２年前。

また、例の私の誕生日にある人事発表で、私は一番行きたくなかった所に配属・・

誕生日なんかやっぱり大嫌い！！

でもその２ヶ月後の４月。

Ｓが新入社員として入社してきた。

第一印象はなんといっても男前！！

めちゃくちゃタイプ☆

でも私には付き合ってもうすぐ２年の彼氏がいるし、３つも年下の新入社員のＳに対してはカワイィ後輩

でもＳはすごく人見知りをするタイプ。

周りとあまり馴染めない。

私が率先していつもＳに声をかけ、周りに馴染ませるようにしないと！！

私はいつもＳに話かけ、Ｓが早く馴染めるように心がけた。

いつの間にかＳもみんなと馴染んで、出会って半年たった頃ぐらいからみんなで飲みに行くことが多くなった。

Ｓは人見知りだけど、一旦心を許すととことん付き合うタイプ。

だからみんなと飲みに行くようになっても、私の横はいつもＳ。

周りも私もＳも、それが当たり前だった。