これはねえ、テレビで北尾浩一先生のドキュメンタリーをたまたま見ていて、
その場で注文しようとしたらお値段にウッってなりながら、
夫に「今買わないと後悔するんじゃない?」って言われてポチった本(笑)。
買ってよかった。
夫よ、背中を押してくれてありがとう。
まだ全部は読み切っていないけれど、ぱらりと開くと幸せになれる本。
様々な星の、日本での呼び名とその地域、いわれがおさめられている、これはとても貴重な民俗学的な本でもある。
いや、これをご自身の足で収集し、一冊の本にした北尾先生は、すごい人としか言いようがない。
素晴らしい業績でしょう。
「星名には、暮らしとかけはなれたものはない」 という言葉がそれを表しているんじゃないかな。
星の名前、というものが人々の日々の暮らしの中から生まれてきているって、
なんだかとても温かくて素敵なことだと思う。
この小さな日本の土地土地で人々の暮らしがあり、
それぞれの言葉や文化があり、
そういう小さないのちの営みこそ愛すべきものだな、としみじみと実感できる本。
明けの明星、金星のことだけれど、
夜明け星、
夜明けの星、
明けん星、
朝星(アサボシ)、
大星(オオホシ)、
赤星様(アカボシサマ)・・・・
こんなに多様な読み方があるの。
星は、遠くに住む人をつなげるものだよね。