歳を重ねるということは、ただ歳を取り老いていくということではありません。
歳を重ねるということは、大人になるということ。
それはより自分を知り成長するということ、世界が広がるということ、自分の人生のコントロールの仕方が分かってくるということ、人生が楽しくなってくるということです。
歳を重ねることが、ただ歳を取ること、老いていくこと、楽しみがなくなっていくこと、退屈になること、問題が多くなっていくことだと思う人は、そう思って落ち込む前に、自分の生き方、考え方、ものの見方が歳を取ることを面白くなくさせているのではないか、ということを考えてみて下さい。
私たちは子供の頃から学生の間くらいまでは学校に通って、毎年クラス替えがあって、毎日何かを勉強して、外で遊んで、学校や習い事、イベント先での新しい出会いがあって、特に自分から何か大きな行動を起こさなくても自動的に新しい何かが起こり、毎日の中に変化があります。そしてそういうことがある程度守られた環境で与えられています。
そんな風に、毎日の中に変化があり、楽しみがあり、興奮があり、新しいことが起こる生活というのは、例えその中に時々辛いことがあったとしても、ただ辛いことばかりがあるように感じることなく前向きに、元気を持って生きていけます。
でも、大人になるにつれて、社会人になったり、結婚して家にいたりして外に出て行く機会や新しいことの発見や出会いが減っていきます。 子供から学生生活までの間のような自動的に発生する新しい出会いや、新しいことの発見に触れる機会が少なくなる人がほとんどです。
それに伴って、考えるということ、思考を働かせるということ、創造性を膨らませるということも次第に少なくなり鈍って行きます。
行動範囲、交友関係、話の話題や考えることの内容、興味の対象が20代から広がることなくずっと同じ、もしくは逆に狭くなっていくと、30代、40代、50代と歳を取って行くのはただ同じことの繰り返し、変化のない毎日となり、退屈でしかありません。 そんな変化のない単調な生活の中では辛いことや困難なことが起こると、それがひときわ際立って感じられるようにもなります。
また「女性は若いほど価値があり歳をとると価値がなくなる」というというような若い時にありがちな価値観をそのまま30代、40代になっても変わらず持っていたりすることで、歳を取ることを辛い、悲しいと思う女性も多いと思います。
でもそれは、歳を重ねることが退屈なことで、辛いことで、自分の価値がなくなっていくということなのではなく、自分の生き方やものの見方が歳を重ねるとは良くないこと、楽しくないことだと自分に信じ込ませ、そしてその思い込みに沿うような生き方、考え方、ものの見方、を生み出しているだけなのです。
ではどうすれば素敵に歳を重ねることができるのか、どうすれば歳を取ることが楽しくなっていくのか。
それには私たち自身の努力が必要です。 子供の頃のように色々なことが守られた環境の中で自動的に与えられてくるのではない以上、自分から新しいものへの興味をもって勉強したり、人と出会ったり、自分の生活の中にメリハリをつける、楽しい変化を与える、成長していくということが必要になります。
それがつまり、大人になるということであり、子供と大人との違いです。
世の中のあらゆるものは、興味をもって掘り起こしていけば全てがとても深いものです。
何かを探っていって、興味をもって学んでいくことに尽きることはないはずです。
世の中に自分が知らないことがたくさんあることに気づき、一つでも多く今の自分は知らない事を知っていくことが楽しみになるはずです。
自分にはもう何も興味も楽しみも無い、何もしたいことはない、人生に楽しみはないと思っている人は、それはあなたが世の中にあなたの知らない何があるのかを知らないだけです。
興味の幅が広がり、新しい出会いが広がり、自分が成長し世界が広がっていくことを実感できるようになると、私たちにとってそれが歳を重ねるということとなり、歳を重ねることが楽しみになっていくはずです。 昔に戻りたいとは思わないはずです。
とにかく、自分から腰を上げて、意識を新しい物事に向け、外に出て、自分の世界を広げることに積極的になること、これが楽しく歳を重ねる秘訣です。
子供の時は特に考えなくても自分に日々起こっていた変化も、いざ大人になって自分で起こさないといけないとなると、どうして良いか分からなかったり怖かったりする人もいるかもしれません。
でも子供の頃のままの知識や生活範囲のまま、これからの人生を退屈だとか楽しくないとか、歳を取るのが悲しいとか思いながら生きること、これからの人生に何も起こらないことほど怖いこと、悲しいことはないはずです。
次回のブログでは具体的にどうやって生活の中に変化を起こすか、新しい出会いや興味を見つけるかという方法について例をあげてお話したいと思います。
