こんばんは
前回の自己紹介テーマの記事「私がカフェを開業したあと」ですが、これからも、他の記事に挟み込みながら書いてみたいと思っております
どうぞよろしくお願いします。
もし、知りたいことやカフェ経営の中で経験したであろうこんなことについて教えて欲しい、など、リクエストがありましたらぜひ!アメブロメッセージ、又はメールでご連絡下さい♪
happylifecafe913☆yahoo.co.jp
(☆を@に変えて下さいね)
さて、今回の起業お役立ちシリーズのテーマは「スタッフとの関係」です。
お店を開業するといっても、自分1人だけでやるのと、スタッフを1人でも雇うのとでは、天と地ほどの差があると思います。
自分1人だけでやるのは、フリーランスに近い感覚、スタッフを雇うと経営者の感覚、というとわかりやすいかな?
よく、経営においては、「人を雇って一人前」みたいなことも聞きますね。
(どちらが良い悪いという事はないです)
売上に関係なく(どんなに赤字だったとしても)、スタッフにはお給料を払わないといけません。
人件費というのは、経費の中で大きな割合を占めることも多いです。
特に飲食店では、1人と2人ってすごく大きな差があって、1人だけではどうしても回せる規模が限定されて、売上が限られてしまうんですね。
2人もしくは複数でやるからこそ、できることもたくさんあるし、売上の幅も広がるし、チームでやる仕事の楽しさや醍醐味も感じることができます。
反面、スタッフとの相性がお店を回していく上で、大きく影響してきますし、当たり前ですが、店主以外の人が、店主の思い通りに動いてくれるかといったら、なかなか難しいですよね。
(中には、ほぼ理想通りに動いてくれるスタッフもいると思いますが…)
1人の方が気楽だからとか、全部自分の思い通りにやりたいからと、あえてスタッフを雇わないで1人で運営している小さなお店もたくさんあります。その気持ちもよくわかるんですよね〜。
私は、店長などの管理職経験がないまま開業して、初めてスタッフを雇って、採用・管理・指導・育成を手探りでやってきたんですが、まぁ、私は、ダメダメなリーダーだったんじゃないかな?(笑)
経営者らしくないところいっぱいだし、失敗もいっぱいしたし、がっかりさせたこともいっぱいあると思う。
ものすごく悩んで、苦しんだ時期もありましたが…。
スタッフを育てながら、自分自身も育ててもらった感覚があります。
実は開業してから数年間は、
「経営者はこうあるべき」
みたいな観念に囚われていて、
経営者はスタッフよりも仕事が出来なければいけない。
経営者はスタッフの前で弱音を吐いてはいけない。
スタッフに負担をかけず、なるべく何でも自分でやるべきだ。
…などと思っていたので、でも実際はその通りに出来ないこともあって、「私はダメだ…」と自己嫌悪に陥ったり、自分を責めることも多かったのです。
この辺は、いろんな考え方があるので、私のやり方が正しいとは言いません。
でも、数年後に、この観念を改めるようにして、時間をかけて変えていったら、自分も楽になり、スタッフとの関係が激変しました。
育てるという意識は無くても、勝手に育ってくれました。
それは、何をしたからだと思いますか?
それは、
信じて、頼った
からです。
結局ね、それまでというのは、なんだかんだ言って、スタッフを信頼してなかったと思うんですよ。
だから、大事な事は教えられないし、任せられないし、弱音も吐けないし、ちょっとしたことが気になったり、イラっとしたり。
それを、全面的に信頼するようにして、頼るようにして、ダメな面も見せて甘えることもしていった結果、めちゃくちゃ成長してくれて、良い関係を築けるようになったのです
9年以上に渡るカフェのパートナースタッフだったつかさちゃんとも、最初からそんな理想的な関係ではなかった、と言うとみんなビックリしますけどね
人は、任されたり頼られたりすると嬉しくて、頑張っちゃうというところ、ありますよね?
それって、スタッフもそうなんですね。
(全員が全員とは言いませんが…)
もちろん、最終的には経営者が責任を取る、というのは基本です。
そして、私はかなりスタッフに甘えたり、こちらの都合に合わせてもらったりはしましたが、いざという時は、スタッフの人生・スタッフの幸せを一番に優先しようと決めてずっとやっていました。
スタッフの人柄や能力、自分との相性は、正直、面接だけではわからなくて、実際に一緒に仕事をしてみないと何とも言えないです。
だから、そういう、「運」みたいなのもあると思うんですけどね、店主の心がけ次第で変えられる部分もいっぱいあると思ったんです。
2014年に2店舗目を出店して、スタッフがすごく増えた時には、また新たな課題に直面してめちゃくちゃ悩んで、自信をなくした時期もあったんですが、どんなことが起きてもスタッフを信じて、自分から心を開くように心がけました。
結局一年足らずで閉店することになったのですが、最終的には良い関係になれて、本当にスタッフに感謝して終了することができました。
2店舗目を持って思ったことは、お店作りは子育てと一緒なんじゃないか?ということ。
私は独身で子供もいませんが、子育てするお母さんの気持ちがわかった気がしました。
世の中のお母さんは凄い
お店を育てていくのも、子供を育てていくのも、どちらも本当に大変で、苦労も多いけど、これほどやり甲斐と喜びがあることも無いんじゃないだろうか…と思うほど。
今現在の私は、経営者というよりはフリーランスを目指していて、レギュラー的にスタッフを雇うという可能性は少ないですが、私を成長させてくれて、新しい世界を見せてくれた、そして助けてくれたスタッフたちに心からありがとうを言いたいです
これからスタッフを雇う予定のある方、可能性のある方に、少しでも参考になれば幸いです
【補足】
念のため書いておきますが、弱音を吐いたりするのは誰にでもしていいわけではありません。
スタッフの性格や一緒に仕事をした時間の長さなどによって話していいか判断するべし。
当たり前ですが、入ったばかりの新人スタッフなど、まだちゃんとコミュニケーションが取れていないスタッフに言ってはダメですよ(笑)。
*モニターでの起業コーチング、地方のカフェや飲食店の無料出張コンサルティング、メール相談もやってます。
お気軽にご利用下さい。
…はい、宣伝でした(笑)。