ハンゲショウが咲くころです。葉の一部が化粧をしたように白く色づくので「片白草(かたしろくさ)」とも「半化粧(はんげしょう)」とも呼ばれています。毒草です。

七十二候の【半夏生】に入ります。
「半夏生」は「はんげしょう」と読みます。一年を72に分ける七十二候の30番目で、二十四節気「夏至」の末候です。7月6日まで。

「半夏」は「烏柄杓(からすびしゃく)」といわれる薬草の漢名で、この時期に生えだすといわれています。

Hange shōzu 半夏生 Crow-dipper sprouts. July 2-6
〔crowからす dipperひしゃく sprout生えはじめる〕

夏至からかぞえて11日目の雑節「半夏生」とも重なります。雑節とは、季節の移り変りをより的確につかむため、日本人の生活文化から生まれたものです。ほかに節分、彼岸、八十八夜、
入梅、土用などがあります。

田植えが今より1~2か月遅かったころは、この日までに田植えを終える習慣がありました。「半夏半作(はんげはんさく)」といって「半夏生」をすぎると収穫が減るといわれていました。

関西ではこの日にタコを食べる習慣があります。稲の根がタコの足のように四方八方にのびて、しっかりと根づきますようと。香川県ではうどん、福井県ではサバを食べるそうです。

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半夏生咲く寺の庭石仏の
 黒く古びて坐る静けさ

京都祇園・建仁寺の塔頭(たっちゅう)両足院で「半夏生」の特別庭園公開があります。

6月1~7月11日。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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