馬鈴薯(ジャガイモ)を植えようと畑に出ています。春めいてきて、耕人(こうじん)が増えてきました。

二十四節気の【啓蟄(けいちつ)】に入ります。
「啓」とは開く「蟄(ちつ)」は虫が冬ごもりをすることです。昔は昆虫にかぎらず、蛇や蛙、ミミズ、トカゲなどの小さな生き物はすべて虫と呼んでいました。

 Keichitsu 啓蟄 Insects Awakening;
 “Insects come out of hibernation.”
〔insect;昆虫 awake;目がさめる come out;出る
 hibernation;冬眠〕

このころの雷は「虫出しの雷」と呼ばれます。ちょうど春雷が鳴りやすい季節です。その音にびっくりして虫たちが飛び出してくるのでは、と昔の人は考えたようです。

春の節気を三つに分けます。
初春:立春(2月4日).雨水(うすい 2月19日)
仲春:啓蟄(けいちつ 3月5日).春分(3月21日)
晩春:清明(せいめい 4月5日).穀雨(こくう 4月20日)
きょうから仲春です。


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七十二候の【蟄虫啓戸】に入ります。
「すごもりのむしとをひらく」と読みます。冬眠していた生き物たちが、穴から出てくるさまが「戸を開く」です。

蟄虫啓戸 Sugomori mushi to o hiraku
“Hibernating insects surface.”
〔hibernating;冬眠中の surface;浮上する 現れる〕
March 5-9

 



龍神の 口からそそぐ 水は澄み
 花手水見て こころ清める

写真は、真宗木辺派の本山・錦織寺の花手水(はなちょうず)です。3月3日の「如月」では同じ野洲市の兵主(ひょうず)大社を紹介しました。このごろコロナの影響で、手水を使えないところが増えていますね。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて