八千矛(やちほこ)の神は、大国主命のことです。天照大神より古く、縄文時代までさかのぼります。旧暦十月は全国の神々がこの神のおられる出雲大社に集まり、縁結びの相談をするといわれています。

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【神無月(かんなづき 旧暦十月】に入ります。

新暦ではおよそ十一月にあたります。今日はその一日(朔日・さくび)で新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。大潮です。
蠍座の新月:感情と衝動。明日のために溜めたフォース(神秘的なエネルギー)を海に放つ。

旧暦の冬は、神無月(11月5日)、霜月(12月4日)、師走(1月3日)の三か月です。暦の上では、いよいよ冬に入ります。

October 神無月 Kannazuki;Early Winter
Month of no gods (Month of the gods only in Izumo)
〔神=god, 無=absent. It is believed that all the gods
gather at Izumo shrine in this month. So, in Izumo,
the month is called 神有月Kamiarizuki〕
( gather;集まる。shrine;神社)

神無月の語源は諸説あります。「無」は「の」という意味で「神の月」つまり神さまを祭る月。雷が鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」。新米でお酒を醸(かも)す月ということで「醸成月(かみなしづき)」など。

もともと日本の神さまは、春の農耕に先立って村にこられ、秋の収穫のあと去っていかれました。「神無月」は、その年の収穫を祝う「神嘗(かんなめ)月」という説がふさわしいようです。

 


写真は京都府立植物園で咲いていた丁子菊(ちょうじぎく)です。古典菊で、花芯部の筒状花が丁子のつぼみのように盛り上がって咲くのが特徴です。


◇神無月(かんなづき)の主な別名
初冬(しょとう):冬の最初の月。
上冬(じょうとう):冬の初め。
小春(こはる):初冬に、おだやかで暖かい日が続くこと。
時雨月(しぐれづき):時雨の時期。
神去月(かみさりづき):神さまが出雲大社に集まるために、
その地を去ること。
初霜月(はつしもづき):初霜が降りる時期。


◇食の旬
えのき・エリンギ・蕪(かぶ)・南瓜(カボチャ)・カリフラワー・銀杏(ぎんなん)・クワイ・牛蒡(ゴボウ)・薩摩芋(さつまいも)・里芋・山椒(さんしょ)・椎茸(しいたけ)・馬鈴薯(ジャガウモ)・春菊(しゅんぎく)・大根・チンゲン菜・長芋(山芋)・長ネギ・なめこ・人参・野沢菜・白菜・ブロッコリー・法連草(ホウレンソウ)・ムカゴ・百合根・ルッコラ・レタス・蓮根(レンコン)

柿・カリン・キウイ・蜜柑(みかん)・柚子(ゆず)・林檎(りんご)

いなだ(はまち)・鰻(うなぎ)・カマス・キンキ・コハダ(コノシロ)・鮭(さけ)・鯖(さば)・シシャモ・太刀魚(タチウオ)・鰊(にしん)・ハタハタ・鱧(はも)・鮃(ひらめ)・フグ・ボラ

イクラ・伊勢海老・タラバガニ・毛蟹・タラコ・海苔(のり)


◇11月に咲く花(趣味の園芸より)
人気1~10位
シクラメン・シャコバサボテン・パンジー、ビオラ・金のなる木・皇帝ダリア・オキザリス・プリムラ、ボリアンサ・ゼラニューム・スイートアッサム・ポットマム(洋菊)

人気11~20位
山茶花(さざんか)・シュウメイギク・サフラン・椿(つばき)・葉ボタン・ユーフォルビア(白雪姫、ダイアモンド・フロストなど)・ビデンス(ウインターコスモス)・ネリネ・千日紅(センニチコウ)・ネメシア

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて