まだ若かった頃の話し。

 
昼休みの女子更衣室は
いろんな会話が飛び回って
それはもう楽しい時間だった。
 
その日、私は、
父のことを話したんだと思う。
内容は覚えていない。
でも、父のことを話したことは覚えてる。
 
なぜなら、その日、後輩のタモちゃんに
 
「さっき恵さん、お父さんのこと話しましたけど、
カズコさんのお父さんはもう亡くなっていないので、
かわいそうだからお父さんの話はカズコさんの前ではしない方がいいですよ」
 
と言われたから。
 
子育て全盛期に読んでいた雑誌の読者コーナーでは
「年賀状に子供の写真いれてくる人が憎らしい」
というようなことが書かれていた。
 
自分の正義に対しては断固個戦うが
この手の話は、
どちらの立場に立つかで論点が変わる。
なので、無駄に主張はせず流すのだけど
 
なんとなく気になって
翌年の年賀状はイラストにしてみた。
 
すると
学生時代からの親友から
毎年メグの年賀状楽しみにしてたんだけど
今年はイラストにしたんだね。
 
って連絡が来たの。
 
親友はしばらく治療したけど
夫婦二人で生きる道を選んでいた。
 
このところ、私が何気なく言ってる言葉が
スバっと核心をついているのか
バッサリぶったぎってしまっているのか
 
やたらと話題に出されるのであるが
 
どんなに気を使って話したとしても
私が発した言葉に傷つく人はいるんだと思う。
えー?そこ?みたいなね。
 
全員に受け入れられることはないのだから
私は私らしく行こう。
 
ということを、
はらはら桜がまい散る公園で考えました。
 
っーおはなし。
 
 
 
 
前の私だったら、
私の言動で居心地悪くなって
私のそばから離れていく人にも
媚を売っていたような気がする。
 
今は、べつに追いかける気はない。
だって、あなたは、あなたの居心地の良い友達のそばにいた方が幸せだからね。
 
 
若かった頃
仮面心理学を知っていたら
 
色々楽しめたんだろうなぁ。
私の記憶では、たもちゃんはドL!