(2001/10/12 子育て雑記より転記)

息子さんが遠くの大学に行くので一人暮らしをする手伝いに行って帰ってきたお母さんからのお手紙です。


「主のいなくなった部屋のパソコンで打っています。
もうだいぶ前から覚悟はしていました。
・・・淋しい。淋しい。です。

子育ては、その時はそれなりに必死で夢中ですごしました。
専業主婦で子供を育てたい。
自分の意志で。
それは、後悔していない。
でも、その時期は過ぎてしまうとあっという間です。
今私の手を必要としなくなった。
逆に心配される身になった。ことを認めたく無い自分がいる。
上手に子離れしようと思っていたはずなのに・・・。
もし、仕事をもっていたら、とか趣味をみつけて楽しんでいたら・・・とか。
ちょっと、愚痴ってみたかった。
このパソコンも息子がいなくなることがわかってから、息子に教えてもらいました。
まだ初心者です。
これから、こうしてパソコンに向かうことが、多くなるでしょう。」

わが子たちも、いつか私の手を離れていくんだなと思うと切ないんです。みんな乗り越えていることだし、まだまだ先のことなんだけど。いつまで抱っこさせてくれるだろう。いつまで一緒にお風呂に入ってくれるだろう・・・。1人で買い物に行ける今、自由な何時間かを手にれたけど、失った時間の価値は計り知れない。


なーんてことを、今から10年位前に思っていた。
正確にいうと、つい数年前まで。

母親を看取り
父の介護をしてる今
子供を手放すことに対する恐怖のようなものが減ってきたような…