個人のお悩み相談のお申込みが増えています。
新学期に向けていろいろなお悩みが増えてくるかもしれませんね。
ご相談者様の思いをじっくりお聞かせいただき解決のお手伝いをさせていただいています。
現状、お悩みのことがある方は元気になるお悩み相談室ですっきりしませんか?
「間違いを指摘されるのが苦手で、指摘すると泣いたり不機嫌になってしまう生徒がいます。どうしたらいいでしょうか?」
このようなご相談をお受けしたことがあります。
指摘すると不機嫌になってレッスンが進まなくなるので、先生はまるで腫れ物を触るかのようなレッスンになってしまっている…と悩んでいらっしゃいました。
そういうお子さんが
自分の間違いを受け入れられるようになるために
どのように働きかけるといいでしょうか。
これは根気強く、時間をかけてその生徒の心に働きかけていくしかありません。
その時だけ上手にやり過ごす言葉がけでは根本的な解決にはなりません。
教室と生徒として10年のお付き合いを視野に入れているのであれば、こういった生徒の心を整える、心の成長を応援するという点にも取り組んでいくべきだと私は考えています。
伝えることは3つです。
間違いは、ただ間違えただけ
間違いは、決められたことと違うことをしてしまったというだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。悪いことではなくて、ただ間違えた、それだけです。
間違いは、恥ずかしいことではない
間違いは誰にでもあることで、恥ずかしいことではありません。
人間はみんな、色々なことを間違えて、その間違いから何かを発見したり、一念発起してすごい記録を出したりしてきました。
間違えたあとにどうするかが大切
間違いをいつまでも放っておいて何度もしてしまうのはよくありません。
なぜ間違えたのか原因を見つけましょう
その原因を取り除く方法を考えましょう
実際にその方法でやりなおしてみましょう
この3点を、子どもの年齢に応じた言葉にして伝えていきましょう。
難しい言葉さえ使わなければ、幼児にも伝わります。
私が最近よく繰り広げているレッスンがこちら。
低学年生徒の実際のレッスン
○○くん、この音うっかり間違えちゃったね
(涙をうかべてふてくされます)
いいよ、ただ間違えただけだから。安心して。もう一度弾こうか?
だって まちがえたら はずかしいもん…
恥ずかしくないよ、先生も間違えるよ
すご~く上手なピアニストも間違えることあるんだよ
ぜったい また まちがえちゃうもん…
どうして間違えちゃったんだろうね?
わかんない!手がかってにまちがえたんだもん!
そしたら手が勝手に間違えないように、
本当に動いてほしい指におまじないしておこうか
おまじない?
そう、4の指をなでて、今度はあなたが働いてね、
がんばってあなたが弾いてね、っておまじないするの。
あともうひとつ、
どこで4の指が働いたらいいか分かるように、楽譜をよく見ておこう。
うん、わかった
楽譜にしるしをつけてほしい?つけたくない?
つけたくない
じゃあつけないけど、ここにきたら4の指がんばれ!って思うんだよ
わかった
この時はこれでおさまりますが、毎回これを繰り返します。
繰り返すたびに同じことを伝え続けます。
決してあきらめません。
この子は最近
「ここはまちがえるから、さいしょにおまじないをしておく」
と、弾く前に「間違えないようにするためにどうするか」を意識するようになりました。
この子の集中力がないからだ
楽譜を見ていないからだ
やる気がないからだ
などと決めてかかって指導をあきらめるのは簡単です。
生徒に問題があるから仕方ない、と自分を納得させて諦めてしまわないでください。
先生の本気はいつか必ず生徒に伝わります。
なんだか、昭和の熱血先生のようですが、でも本当に伝わるんです。
数年後にも目の前の生徒が楽しくピアノに向かっている様子を想像して、
子どもの成長を信じて、根気強く伝え続けてほしいと思います。
今日も最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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