猫を熱中症から守ろう
Ciao チャオ!
イタリアのハッピーキャットマミィです。
暑いですね!
イタリアは連日気温が35度以上の日が続いています。
気温が上昇すると、猫も人も熱中症にかかるリスクが
高くなります。
猫は砂漠出身の動物なので、寒さより暑さに
強いのですが、それでも猛暑には十分な注意が
必要です。
室内で飼っている猫がエアコンを避けて、
わざわざ空調のない場所に行くのを
見たことありませんか?
これは、猫と人間が快適だと感じる温度が
違うからなのです。
猫と人間の快適温度の違いについてもう少し詳しく説明しましょう。
人間の場合:
• 最も快適な温度範囲:20°C~24°C
• 許容範囲:18°C~26°C
猫の場合:
• 快適な温度範囲:20°C~30°C
• 理想的な温度:25°C~30°C
注) ただし、毛のない種の猫や子猫、高齢の猫は
もう少し高い温度が必要になることもあります。
人間は20度から24度くらいが快適と感じますが、
猫は20度から30度くらいの幅広い温度に
適応できます。
特に25度から30度くらいが理想的なので、
家の中にいろいろな温度の場所を作ってあげると
いいですね。
室内猫はエアコンやファンのおかげで
熱中症になりにくいので、
今回は、外に出る猫や車での移動中に
気をつけるべき事に焦点を当てて話していきますね。
外に出る猫への熱中症対策
外に出る猫は熱中症になるリスクが高いので
気をつけるポイントをいくつか挙げてみましょう
1. 一番暑い時間(午前10時から午後4時)は
外に出さないようにしましょう。
2. 外にいる時は日陰になる場所を作ったり、
新鮮なお水がいつでも飲める様に
してあげてください。
3. 猫がいつでも戻れる避暑の避難所として
家に戻れる状態にしておきます。
4. 暑い日は猫の様子に変化がないか
よく観察してください (例:呼吸が荒くないか、
口呼吸をしていないか、嘔吐、下痢、弱々しい、
ふらつき、体が極度に暑いなど)
車での移動時の注意点
室内飼いの猫も、車で移動する事が嫌いだったり
慣れていない時には注意が必要です。
猫は怖買ったり、安全でないと感じると
ただでさえ体温が上昇する傾向があります。
1. できるだけ涼しい時間帯を選んで移動しましょう。
2. 猫を乗せる前に車内をクーラーで
冷やしておきましょう。
3. 通気性の良いキャリーを使いましょう
(布などで完全にキャリーを覆わないように)。
4. どんなに短時間でも、絶対に車の中に猫を
放置しないでください。
5. 必要に応じて、少量の水を飲ませられるよう、
水を持参しましょう。
6. キャリーの中に冷却マットや保冷剤入れて
るのもいいですよ。
室内外の猫の注意点
室内猫はあまり心配いりませんが、
家の中を自由に動き回れる様にして、
上記に書いた猫が快適と感じる温度を参考に
クーラーやファンなどで涼しいエリアも
作ってあげましょう。
気がついた時に飲めるよう、新鮮な水をいくつかの
場所に置いてあげてください。
氷をうかべてあげるのもOKです。
猫は自分に居心地の良い場所を見つけるのが
得意なのですが、窓辺で居眠りをしているうちに
太陽が移動して、直射日光に長時間当たってしまい
熱中症になることがあります。
またケージの中に入れられていると、
自由に移動ができないため、しっかり
温度と環境の管理をする必要があります
(直射日光やクーラーの風が
直接当たらない場所へ移動するなど
十分配慮してあげてください)。
猫によって好みが違うこともあるので、
自分の猫の行動をよく見て、日当たりのいい窓際や
涼しい床など、一番快適そうな環境を
見つけられるようにしてあげてくださいね。
予防と対策が大切
大切なのは予防と対策、
そして猫の様子を良く観察する事です。
熱中症は命に関わることもあるので、
軽く考えてはなりません。
きちんとリスクを理解して対策を取れば、
猫も夏を快適に過すことができます。
そして、何か心配なことがあったら、
すぐに獣医さんに相談してくださいね。
次回は、熱中症になってしまった猫の
応急処置についてお話しします。