ここ3年位になるがトンロー通りを夜歩く日が週に2日くらいあり、毎週同じ道を歩くようになるとそこにいる犬も馴染みになってくる。
いつもこの辺にはこの犬がいて、こっちの通りにはこの犬がいる、みたいなのがわかってくると愛着がわいて、立ち止まって話しかけたり写真を撮ったりするようになった。
色々あって辛い時期には、誰かと一緒にいる時は忘れていても、ひとりで道を歩いていると色々な事が自分の頭の中に浮かんで、嫌な事を思い出したり悔やんだりしていたのだけど、そんな時いつも会う犬を見つけると急にその心が和んだものだった。まるで友達に会ったように。。
この日もよく見かける犬が屋台の前に座っておじさんの顔を見上げていた。
そういえば今年からはトンロー通りの屋台も減って、通りの犬たちも食べ物もらうのが難しくなってしまったかな・・?
そして、よくコンビニの前で寝ているおじさんもこの3年ずっと見かけているのだけど、この日は宝くじ売りのおばさんと何か会話をしているようだった。
こんなおじさんを避けるわけでもなくこうして近くに普通にいることって、こういう孤独な人にとってはどんなに温かい時間だろう・・と思う。
寒くなってきた日本に一時帰国して、小田原の駅からちょっと奥に行ったシャッターが閉まった店ばかりのさびれた商店街で、ひとり道端に座るホームレスのおじさんを見かけたけど、、せめてもう少し人がいる所に行ったら良いのに。。と思ってしまうほど悲しい光景であった。
犬もホームレスもここに居てもいい、そんなタイはやっぱり懐の深い国だと思う。