インターハイが終わってから、

私は足の治療をすることにした。

走らないでできること、筋トレやストレッチ、足に負担のかからないようプールに行って泳いだ。

病院にも行った。

しかし、どの病院に行っても痛みの原因はわからなかった。

湿布をもらい、安静に。

そんな事わかってる。

安静にしたくないから病院に行ったのに。

治してくれないと困る。

無茶な患者だ。


ここで、しっかり食べて栄養をつけて、休養もとって足も治せばよかったのに、私は2つ間違えた。


1つ目は、少しよくなったらまた走った事。

練習を休むことに焦りしかなく、今日はいいとか勝手に決めて、走っていた。
たまに先生に隠れて走ったりもした。

しっかり休めばよかったのに。

高校の3年間はケガをした人間には短すぎる。

3年生の引退が目の前なのに、休めるはずがなかった。

結局、休んだり走ったりの繰り返しになってしまった。


2つ目は食べることをやめたこと。

走れない=太る

と決め付けて、食べる量を減らした。

今までは2段弁当+おにぎり2個食べていた昼ごはんのおにぎりをやめた。

いや、2段弁当食べてるならいいだろと思うかもしれないが、ここからエスカレートしていくので、これはほんのきっかけだった。

もちろん、間食やおやつなどは一切食べなくなった。

少しずつ少しずつ私の頭の中は食べ物のことで埋まりはじめた。