そのケータイ貸して。

これはお客さんが忘れていったもんやから。
明日返すわ。

そんなわけないやろ。
お客さんはおじさんっていうてたやん。
ショッキングピンクのケータイ持ってるって言うん?

そうやで。

どうでもええわ。
はよ貸して。

お客さんのやから渡せるわけないやん。



そのやり取りばかり夜中にしました。

結局、奪うことは出来ませんでした。

そんなことあるはずないのに、もしお客さんのやったら…て思いもどこかにあったと思います。


でも、絶対シッポ掴んでやる。
そう思いました。