大学を卒業後、日系企業を経て、欧州系高級消費財ブランドのPRとして働いてきました。

同業他社で複数社転職を経て、最後の会社では約10年ほど勤め、PRディレクターのポジションを得ていましたが、

本社で仲良くしていた人たちも入れ替わったこともあり、今年の夏に退職しました。

 

今年で50歳、まだまだリタイアする年じゃないよ!

と周りも励ましてくれているし、まだ活躍している50代の友人もいるのですが、

ーブランドで50代のディレクターやマネージャーはいるにはいるけど少数(セールスは除く)

ーすでに自分がPRやマーケをやる年ではないのではないかと思う

顕著な例ではインフルエンサーPRにモチベーションがまったくわかない(いくら20代のチームメンバーに任せているとはいえまったく自分が興味が持てない

ー本社に強いコネクションを持つことをよりどころにしていたが、本社のメンバーもだいぶ入れ替わっている

ーインターナショナルミーティングに出席しても自分が年長者ベスト3に入っていると思う

ー有名俳優・女優を起用した大規模なイベントにももうモチベーションが持てない

 

と、完全なる意欲減退💦を自覚しまして、この先働かないという意味でのリタイアではなく、まずはこの外資系ブランド業界からのリタイアを決めました。

 

私のうちは子供がおらず旦那さんが働いているので辞めやすかったことはありますが、でも富裕層ではありません。

なんらかの形で私もこの先働いていくことは必要です。

でもまずは、ここまでノンストップで働いてきたのだから、しばらくは好きに過ごす、ということにしました。

 

まだ働かなくなって数か月なのですが、大きな変化は何かというと、

機能的で快適(超大事)なカジュアル服・靴をある程度そろえた後は、被服費にまったくお金を使わなくなった

ですね。

 

通勤しないのだから当然なのですが、今まではすでに十分な衣服を持っていても、待ちゆく人、会社の人、メディアからいろんな情報が入ってくるので、「あのアクセサリーが欲しい」「あんなファッションがしたい」など、あたまのてっぺんからつま先まで、なんらかで装飾しようと思えばいくらでも新しくほしいものが出てくるのですよね。

お金を使わないというだけではなく、これらを買うために、ネットでリサーチして、ECサイトで商品を吟味して、実際に店舗にいってみたりして・・と、相当な時間も使っていたのですが、こうした時間もなくなりました。

 

同時に、社交、特に夜ご飯会のつきあいもグンと減りました。

ありがたいことにまだまだお声かけをいただいているのですが、無職としては、すべての会にいく金銭的余裕はないこと(今どき1回1万円が相場です)ので、絶対に自分が行きたい会か、をお声かけいただいたときに真剣に吟味します。

誘ってくれた人には会いたいんだけど、そのほかのメンバーが自分と属性が違いすぎておそらく楽しめないだろうな、というのはよくあります。このように少しでも「行かなくてもいいかなあ」という気持ちがある場合は、辞退するようにしています。

もちろん誘っていただいたことのお礼と、当たり障りのない理由をつけて丁寧にお返事はしています。

 

このようにして、お金と時間のセーブをしはじめていますが、でもだからって時間を持て余しているとか、生きる意欲がなくなったとか、そんなことはぜんぜん!ないんですよね。

 

むしろ、体力気力が落ちてきていることは素直に受け入れつつ、その上でこの先どれだけ充実した生活・人生を送っていくのか、

何をしたいのか、どうしたらいいのか、ということに存分に向かい合えることに喜びを感じています。

 

まずは「快適な生活」を手に入れたいと思っているので、健康・食・衣服・ファッション・掃除など身近なところから整えつつ、同時にこの先のキャリア、就職活動などについて、日々綴っていきたいと思います。