正義は大建築の全体を支える主柱である。
もしそれが除去されるならば、人間社会の偉大で巨大な組織は、
一瞬にして諸原子となって砕け散るにちがいない
‐アダム・スミス
マイケル・サンデル、ハーバード講義「正義:なすべき正しいこととは何なのか?」
リスニングが不安定な人は、ユーチューブに直接アクセスして
グーグルの新機能(なんか音声を文字に変換してくれるの)を利用して下さい。
サンデルのこの動画が日曜19時からNHK教育テレビで放送されています。
正義について実例に基づいて大変分かりやすく説明されています。
なんでも、ハーバードが授業を公開するのはこれが初めてだとか・・・
そして早川書房から5月にサンデルの新刊が出るのでそちらにも注目!
http://www.amazon.com/Justice-Whats-Right-Thing-Do/dp/0374180652/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1270988360&sr=8-1
正義について
①時間的先行と因果関係
この場合、「もし○○がなければ・・・」という前提に基づく。
例えば、ある人が信号無視して横断歩道を渡り、
車に衝突して死亡したとき、「もし車がなければ・・・」という考えをめぐらす。
この正義観に基づけば、100%悪いのは(人よりも後にできた)車だ。
この正義観に問題があるのは、誰しもが車の恩恵を受けているということである。
車に乗ったことがないという人も、遠地の新鮮な食材を入手できるといった、
副次的な恩恵を被っているのである。
それと付随して功利主義的な議論を反映する必要もある。
「自動車がある世界」と「自動車がない世界」とでは、
人々の幸福の集計はどちらが上だろうか?という問題です。
以前なら「自動車がある世界」と答えていたのでしょうが、
今日では環境問題なども相まって、ますます難しい問題となっています。
正義の他バージョンはまたの機会に。
これらの議論は、教科書的なものを一切用いずにしています。