本物を追い求める
20時からNHKで再放送された日曜美術館 『私は自然になりたい 画家 犬塚勉』を観た。犬塚氏は、小学校時代に6年間図工・美術を習った先生。尊敬する先生のひとりであった。先生は、私が中学の時に雪山で遭難死した。 小学校の図工・美術室の準備室にはいつも描き掛けのキャンバスがあり、数々の作品の創作プロセスを見させていただいていた。本物の自然を追い求めるために、自らが自然と化す、いや、自然そのものになるために、あらゆる努力をした先生。とにかくストイックだった。そのストイックな姿勢に、小学生ながら魅せられたことを思い出す。これまで何度も個展に足を運んでいるが、作品のあまりの奥深さにただただ見入ってしまう。そこには無心になれる空間がある。そして、自分の人生、生き方を省みる。自分は本物を追い求めるためにあらゆる努力をしているか? 先生が亡くなったのが38歳のとき。その歳まであと4年。私は本物を追い求める以前に、まだ本気になって追い求めることができるものすら見出せていないのかもしれない。これは一生つきまとう人生のテーマかもしれない。いつの日か“人生の宿題”を見出し、本物を追い求めていきたい。今年も美術館に足を運ぼう。■犬塚勉 展せせらぎの里 美術館(~8/30)http://www.okutamas.co.jp/seseragi/index_se.html