4年。 | 鹿児島☆ベビーマッサージ教室「ハッピータイム」親子の絆つくり

鹿児島☆ベビーマッサージ教室「ハッピータイム」親子の絆つくり

鹿児島市で、保育士による本格的なベビー教室をしています。

6月に入り、なんだか体がほわほわしたり


胸が、ぎゅーっと痛くなったり。


眠れなくて、布団の中で涙が出たり


急になんだか不安になったり、怖くなったり


そんな6月。



体も自然と不調を起こしてしまう。


心と体はつながっているんだなと思った6月。



6月にまったく罪はないんだけど


6月の空や空気が、なんだか辛い。



6/29


旦那さんと会わなくなって、4年。



4年前の一日が鮮明に思い出されて


苦しくなる。



一週間くらいの航海から帰ってくるはずだった4年前の今日。


実希と、「お父さんが帰ってくる日だね」


そんな会話をした朝。



ベビーマッサージ教室でママを迎える準備をしている朝。


そんな時、旦那さんからのLINE



入港してすぐは作業があるんだけど、


早く上がらせてもらって、病院に行ってるとのこと。


すぐ近所の病院。


「なんか心臓が悪いみたいだから、紹介状がでたから、〇〇病院に行ってくる」


「そうなんだ。気をつけて行ってね。私は、教室だから、何かあったら連絡して」


たしか、そんな内容のLINE。



私はベビマ教室をママたちと楽しみ


そんな中の電話。


「旦那さんを手術する必要があるので、許可をもらいたい」


そんな病院からの電話。



ママたちに事情を話、私は病院に向かう。


少し、ドキドキはしたものの


旦那さんと会えなくなるカウントダウンがはじまっているなんて


これっぽっちも思うはずがなく


とりあえず、旦那さんのお兄ちゃんには報告



病院について、旦那さんのところに案内してもらう


ベットで寝てはいるものの、会話も普通にできて。



旦那さんに起こっている状態を、病院から説明してもらう。


「心臓がけいれんを起こしていて、なかなか止まらない」


そう言われた。


「何があってもおかしくない状態」


治療さえすれば、なおるもんだと思うし


入院が必要なのね、それぐらい。


あー少し大変になるな


それぐらい。


何かが起こるなんて、誰も思わない。


そんな言い方じゃなく


「死ぬかもしれない」


そう言って欲しかった。



職場に電話しなきゃ


旦那さんの携帯使って、連絡を入れる。



旦那さんにも「入院が2週間くらいなるみたい。船に電話してたからね」


そう伝える。



航海がまた迫っていたので、


「仕事に行けないな」


「しばらくゆっくりできるからいいじゃん」


そんな会話したかな。


根がくそ真面目な人だから


船が好きな人だから


休むということが今までなかった人だから。



少しでも元気になってほしいから


航海中の実希の話をしていたな


笑顔で聞いていた。



のどが渇いたというので、欲しいと言っている飲み物と、


入院用の物を、買い出しに。



旦那さんと会えなくなるカウントダウンがそこまで迫っているのを知っていたなら


買い物に行く時間があったなら、


そばにいたかった


手も握ればよかった



なんか旦那さん、眠たそう。


なんか言った。


「〇ぃ、〇ぅ」


「水?」


大きく、頭をふった。


「何?」


そんな会話をしたときに、


大きな不整脈。


目の前で、電気ショック


心臓マッサージ


気道確保


よく、ドラマであるワンシーンが


目の前で行われていて


邪魔になったらいけないし


怖くなって外に出た



もちろん、いなくなるなんて思わないから


ちょっと外に出たぐらい


手帳広げて、明日以降の仕事の調整の電話


少し、手が震えていた



その後、どうなったかな


それぐらいの気持ち


でも、なんか様子が変


旦那さんのベットを、たくさんの人が囲んでる



あれ?


なんだ?



ドラマのワンシーンがまだ続いている


仕事から戻った実希を


呼んだほうがいい?


とりあえず、タクシーで向かわせた



実希が着くと同時に


旦那さんは大学病院に搬送となる


周りにかまわず、私が旦那さんに叫んでいる姿を見てか


実希も泣き出した



二人で泣きながら


救急車を追いかける



運転しながらも


大学病院に行けば、治る


そう思ってた


だって、わざわざ搬送するんだもん


大学病院には、すごい秘密兵器があるんだとおもって


でも、そうじゃなかった



「心肺蘇生、続けますか?」


ドラマのワンシーンがまだ続いている



ベットの上で、機械につながれて辛そうな旦那さん


「もうやめてください」


ドラマを私が演じてる?



夢なのか?


私は、演じてるだけなのか?


夢の中なのか?



家族が集まり


わけがわからない



目の前に白いモヤがかかり


気が遠くなっていったのを覚えている



旦那さんのお兄ちゃんが


色々と手配してくれていた



一人では、できないよ


葬儀社への連絡なんて



裸だった旦那さん


「着せたい服があれば」


そう言われても。



夜遅くでしたが、船に連絡を入れ


最後まで、大好きな船員でいてほしくて


制服を取りに行ってもらって


かっこよくしてもらって


家に帰ってきた旦那さん



リビンクで、制服着て寝ている旦那さん


おかしいでしょ。



まだドラマのワンシーンは続いてる



「もうやめてください」


そう言ってからそんなに時間が経たないのに


葬儀屋さんと打ち合わせ



カタログみたいなメニュー表から


祭壇はどのタイプにしますか?


骨壺は、どのタイプにしますか?


って。


悲しむ暇さえない


今、私は何してるんだ?



午前中まで、ベビマ教室をしていたお部屋


いつもよりきれいに片付いているけどさ


旦那さんが寝ている


たしかに、今日帰ってくる日だったけどさ


なんか違うくない?



打ち合わせが終わり


旦那さんの顔をゆっくり見たのが夜中の2時


ここまでまだ、一日も経ってないし



いつも航海から帰ってきた旦那さんは、無精ヒゲをはやしている


「無事に家に帰れますように」


旦那さんなりの、ゲン担ぎらしい。


その無精ヒゲが好きではなく、いつもぶーぶー言っていた私。



旦那さんの横顔を見ながら、


私も一緒に眠った。



目か覚めたら


「やばー、すごい夢みた」


そうやって目が覚めるはずだった


でもまだ、ドラマのワンシーンは続いていた



違う、違う


そう思いながら、


いつものようにコーヒーを入れる


台所から見える旦那さん


違う、違う



わけのわからない朝



とりあえず、泣いてみた


ドラマを演じる私



そこまでやったら、夢も覚めるかな



4年経つけど、まだ覚めてない。



いつになったら、旦那さん帰ってくるのかな。



年の内、半分は航海でいないけど、


旦那さんのいない生活には、慣れてきたけど


家族のことが心配で


いつも電話かけてきていた旦那さんから


何の音沙汰もない


しばらく、旦那さんと会話していないな



父は昨年いなくなり


7月で1年


でも親って、いつかいなくなるもの


年齢もいけば、「その時がきた」と納得できている自分もいる。



親よりも長く一緒にいる旦那さん


子育て共同体の相方


いて当たり前の人



子どものことについて話し合ったり


お金の使い方について喧嘩したり


自分たちの将来のことについて話をしたり


いて当たり前の人



おかえり


ただいま


またね


当たり前の会話



いつでも会える人


いて当たり前の人



いないのが不思議


目の前にいないのが不思議すぎる



旦那さんがいなくなるって


体の一部がなくなるぐらい辛い



親がいなくなるのとは


話が全く違う



この4年


たくさんの人に支えてもらってる


自分でできることも増えたよ


この間から、目薬も一人でできるようになった


あなたが私をおさえながら


無理やり、目に薬を入れていたのにね



家のことも、全部あなたまかせ


してくれる人がいなからさ



掃除もルンバを買ったよ


コインランドリーに行くのが大変だから、乾太くん買ったよ


タイヨーに買い物に行くの大変だから、ヨシケイにしたよ


年末の大掃除も、業者に頼んだよ


庭の手入れも、一人ぼちぼちしたり、草ぼーぼーになったりしてる


買い物に行ったときも、重たい袋も一人で持つようになった


ショッピングカートも自分で


たくさん買い込んだ時も、何度も往復しながら家に持ち運んでる



だって、いないんだもん


できることは自分でやってる


したくないけど



あっ、知っていると思うけど


「くれよん」という新しい事業をはじめたよ


相談したままで、途中だったもんね


解決できなかった金銭面


あなたは、いなくなってからも


私に力を貸してくれた


だから、「くれよん」ができた


いなくなってからも、、、すごいね。



この家が、ベビーマッサージに通ってくれる親子で笑顔があふれることを喜んでいたように


くれよんも毎日、笑い声が絶えない場所になっているよ



くれよん


見せたかったな



くれよんに集まる素敵なスタッフたちを


そして、楽しんで仕事ができている私を


見せたかったな



あなたがベットで最後に言った言葉


「〇ぃ〇ぅ」


ずーっと、なんだろうって考える。



わからないけど、たぶん


「みぃ、こぅ」


子どもたちの名前、呼んだんじゃない?


わからないけど。


意識が遠のく中で


子どもたちの名前を


そんな気がする。


わからないけど。



ずーっと苦しかったこの1ケ月。


言葉にできたので、少し落ち着いてきた。


涙はまだまだ流れる


今日もこのまま眠れないのかな


午前中、お墓参りしてこよう



あっ、フィリピンに行っていた息子くん


昨日、日本に帰ってきたよ


2週間は、福岡で隔離生活だけどね


行って5年か。


日本の社会には適応できず


引きこもりになってしまった息子くん


自分たちの何が悪かったんだろうね


そんな話をしたね


その日本にまた帰ってきた



さて、また一波乱が起きそうだけど


自分の子どもだもんね


逃げたらいけないよね


また向き合わなければね



あなたがいなくなってから、はじめての3人生活


どうなるかな、、、こわいな。




あなたがいなくなって


教えてもらったことがたくさん


命と引き換えに、たくさんのことを教えてもらった



当たり前が当たり前でないこと


感謝の気持ち


命さえあれば、できないことはない


できるときに、できることをする


後悔のないように



あなたにまた会った時に


褒めてもらえるように


今をがんばりますねクローバー