ありがたいことに私の鑑定に信頼をいただいている方が、「なんか、サイクルってあるんですね…」とつぶやいたのを聞いて、
そうか、その理解から必要なほど、西洋的な世の中になってきてるんだな…と感じた次第です。
「西洋的」というのは、
がんばればできる!
ビッグなる!
常に右肩上がりを目指す!
みたいな風潮のことを言っているのですが、
算命学を学んでいると、
そういったことが可能なのはごく一部の人たちであることが分かります。
しかもそのごく一部の人たちでさえも常に右肩上がりというわけにはいきません。
春に咲く花は春にならないと咲かないように、
物事をなすにはそれに適切な時期があり、
芽が出て、花が咲いて、種ができて、朽ち果てて…といったサイクルがあるように、
人の人生行程にもサイクルがあります。
人間は自然の一部であり、自然の摂理を越えることはできません。
これが東洋思想の考え方です。
「無理を通せば道理が引っ込む」ということわざがありますが、
「無理」を「西洋的思想」
「道理」を「東洋的思想」
と置き換えた状態が、今のスタンダードな社会なのだな、と個人的には少し残念に思います。
何を信じ、何に重きを置くかは人それぞれ自由ですが、
私は、
人には持って生まれたものがそれぞれ違い、
それを適切な時期に、適切に発揮するのが健やかな生き方。
そのためには自分のサイクルを知っておくことはとても役立つ。
…という視点で鑑定を行っています。