韓国の教育の現状について書いてしまったら、

様々な方面からの反響が…。(^_^;)


まあ、日本人には信じがたい世界ですよね。



こういう環境で生きていると、


「子供たちは自分のやりたいことをやる時間なんか

まったくないんじゃないの~?」


「競争社会で、さぞかし友人関係もドライっぽいわね」


とか、お思いになることでしょう。



確かにそういった面もあるのですが、実は子供たちが自由にやりたい

ことをやれる、ある文化があります。


その名も、「バースデー・プレゼント創作文化」

(と、勝手に私が名づけただけです)


説明するより、見るのが早い。


以下は、次女が先月の誕生日に友達からもらった

バースデー・プレゼントです。(誕生日の時点では、中2)





リボンでつくった手作りのブレスレット、および鼻を高くするめに

鼻をはさむ器具が入っている。




次女のスナップ写真などを貼り付けて、次女だけのアルバム雑誌

風につくったもの。



開くと、こんなん。ムチャきれいに作ってる。

8ページにも及ぶ。




オシャレじゃん。これももちろん、手作り。




これなんか、なんと短編小説ですよ。(^_^;)

内容は私には秘密とのことで、読ませてくれませんでした。

これをつくってくれた子は、そういう文才のある子らしいです。




これは、「チョコ牛乳」を真似て作ったもの。

一応、真ん中からパカッと空くようになっていて、

普通に考えたら中にプレゼントが入っていそうですが、

この箱自体がプレゼントだそうです。(^_^;)


「私は不器用だから、許してね」とのメモ付。




これ、ケーキなんですよ。鉢の中身がスポンジケーキ。





今日、遅ればせながらもらってきた最高傑作!

なんとなんと、自分が食べたカップラーメンのカップの中に

紙でつくった麺が入っており、その麺すべてに

手紙が書いてあるのだ~!!




韓国の中学生女子は、このように友達のバースデープレゼント作りに

命を懸けてます!!


いやほんとに冗談じゃなくて、誕生日前夜は、これを作るために

ほぼ徹夜ですから。うちの子達も。


アイデアは、完全に本人のオリジナルという独創的な子も

いるでしょうが、うちの子供たちはネットでアイデアを探し、

気に入ったものをそのごとく真似て作ることが多いかな。


この国ネット大国なので、ネットで検索すれば何でもある!


このプレゼント作り文化はかなり定着しており、(うちの中学

だけ…?ってことはないと思うが)これを作るための材料費から

時間から、それなりにかかると思うのですが、どうやら

韓国人ママさんたちも、これを「時間がもったいない」といって

辞めさせたりはしないみたいですね。



私たちのその昔のことを思い出してみても、確かに中学生の

頃って交換日記とかにはまっていて、手紙もやたらと

書きまくり、授業中に友達に手紙を回してたりしましたよね。


そういう部分は、国や世代は違えど全く同じようで、

これらのプレゼントに書き込むメッセージも、みんな書くわ書くわ、

ものすごい量の手紙を書いてます。


そして、友達の誕生日の時は、勉強もそっちのけで(?)

徹夜してでも「友情の証」としてプレゼントを作り上げ、

さらには、誕生日の夕方に、友達数名でその子の家に

駆けつけ、プレゼントを渡すだけでなく、家の前で

「ハッピーバースデー」の歌を大声で歌ってくれたりもします。


その姿はなかなか感動的で、うちの子供たちも、本当に

純粋に一生懸命プレゼントをつくり、当時のイベントを考え、

逆にプレゼントをもらう時も、本当に純粋に喜んでます。



これらのプレゼントのアイデアとか完成度にも感動しますが、

何よりも、子供たちが我を忘れてこのプレゼント作りに

没頭しているという事実そのものに感動します。


「よかったね。自分のやりたいことがそのごとくできる時間が

あって」…とか思ったりして。


こういうところで子供たちもしっかりストレス解消しているというか、

人間、やはりどこかで自分を生かす手段を探すものですよねえ。


「えらいぞ、人間!」と、思わず言いたくなります。


(もちろん、本人たちにそんな自覚はなかろうが)


そんなわけで、韓国の子供たちも、24時間息が詰まってる

わけでもないんですよ。なかなか感動的なヒューマンドラマも

展開しています。




あと、もう一つのストレス解消は、「アイドル追っかけ」かな。(^_^;)


こちらはあまり多くの韓国人ママさんは、許可してないと思いますが…。


うちの次女は、今日も最近はまりかけているアイドルグループの

テレビ収録現場に、友達と二人で行ってきました。


先日はTEEN TOPのコンサート行ってくるわ、ファンサイン会に

行ってくるわ、アイドル陸上大会の収録現場に行ってくるわ、

もう、行きまくってますね。


でも、宿題はどんなに帰りが遅くなって眠くても必ずやりますし、

勉強は勉強、こちらはこちらでうまく切り替えてますね。


見てるこっちのほうがびっくりしますけど。


私は個人的には、次女の場合、ふだんからやりたいことやってて

ストレスゼロなので、かえって勉強への切り替えがうまくできるん

じゃないかな~なんて思いますが。


次女は、本人の自覚としても「ストレスゼロ」なので、ほんとに明るいと

いいますか、「やっぱ韓国人の血入ってるわ~」とか思います。


メンタリティーが基本的に明るくて、強くて、濃い。


だから耐えていけるんじゃないですかね~。この荒波に。



(まき)